#517 問題解決メソッドで、問題の「原因」をさぐる
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
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いま、DXに関するお話をしています。サイボウズの「問題解決メソッド」の話をしていますが、要は、問題の分析に方法についてですね。
問題解決メソッドは、 5つのステップがあります。
問題を一言で言い表す
問題を「理想」「現実」「事実」「解釈」のマトリックスで表す
問題の「原因」を見つける
問題の「課題」を列挙する
課題に優先度をつける
昨日は、1と2の話をしました。
今日は、3の「問題の『原因』を見つける」について話をします。
すべての問題がそうだと思いますが、何かしらの問題が起こっているとき、その現実を作り出している、何かしらの原因がありますよね。
その原因は、さまざまなものがあると思います。
たとえば、自然現象のように、人が介在していないものもあるでしょうし、何かしら、人が介在している問題もあろうかと思います。
人が介在していない問題については、ある意味、仕方がない場合もあると思っています。たとえば、自然災害がそうですよね。地震みたいなものは防ぎようがありません。
一方で、自然災害でありながらも、よく「これは人災だ」みたいな場合もあります。
人が介在しようがない場合は仕方がありません。でも、人が何かしらの形で介在しているのであれば、何かしら、解決できることがあるかもしれない。
このような場合、誰かや何かのせいにしたり、あるいは個人に押し付けるのではなく、「この問題は、何が要因で起こったんだろう?」ということを、客観的に分析してみる。
そうすると、問題を解決するための手段にもつながりやすいんじゃないかなと思います。
この「原因を探る」ときに、よく、人のせいにするケースがあります。ですが。人のせいにしても、問題はなかなか解決しません。
そこで、何かしらの原因を見つけるのであれば、「自責の観点」で捉えてみるといいんじゃないかなと思っています。
つまり、「わたしは」とか、「わたしたちは」が主語ですよね。これを、たとえば、誰かのせいにすると「Aさんは……」のように、誰か、特定の個人のせいにしがちです。
ですが、仮に、Aさんに原因がある場合でも、問題を解決していくためには、「わたしが、Aさんに声をかける」とか、「わたしたちが、〇〇をする」というような。「わたしの」「わたしたちの」行動でなければ、問題は解決しないのではないかと思っています。
なぜなら、他人はなかなか変えられないからです。目の前の問題を解決していくためには、自分たちの行動を変えていくこと。それが、重要なんじゃないかなと思うわけです。
このように、問題を解決するためには、自責の観点で原因を見つけることが、大事なんじゃないかなと思いますね。
あとは、「なぜなぜ分析」ってあるじゃないですか。なぜなぜ分析は「なぜ?」を5回繰り返すと、真の原因にたどり着く、と言われています。
けれども、確かに問題は1つじゃないかもしれないですよね。なので、ちょっと深掘ってみるというのも、大事な視点かなと思います。
というわけで。今日は問題解決メソッドの3番目、「問題の原因を洗い出す」について話をしてみました。じゃあ今日の話はこれで終わりにします。
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