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#522 DXとツールの話

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。

いまですね、DXに関するお話をしております。DX というのは、デジタルによる変革ですよね。変革をするためには、いきなりツールだけでは難しいので、「そもそも何のために?」というような、問題を問題と捉えることみたいなところから、始める必要があるよね……という話を、いままでしてきました。

これまでお話してきたように、問題を問題として捉えることも大事なんだけれども、これまで、ある程度問題を分析したり、課題感を見つけたりする話をしてきたので、ここからは、ちょっとツールの話やデジタル化の話もしてみようかなと思っています。

DXの最初のステップ

DXは、デジタルによる変革とはいえ、「まず、何から始めるかな?」といったら、おそらく、いままでやってきたことを、デジタルに置き換えるところから始まるのかな? と思っています。

たとえば、いままで紙でやり取りしていたことを、PDFにして、メールで送るとか。これも、一番最初のステップなのではないかと思います。

それで、手間がかかるようになっては、元も子もないかもしれませんが、内容によっては、手間がかかる場合もあるかもしれません。

たとえば、作業のデータを収集することによって、いままで見えていなかった課題を見えるようにしたい。そのためのデータを収集するために、データを入力する作業が必要なのであれば、場合によっては、作業が増えることもありますよね。

ですが、データを入力することによって、見えてくることがあります。

そういう意味では、トータルで考えた時に「この目的でやっているんだよ」ということが明確であれば、部分部分では、手数が増えても問題ありませんよね。

DXには改善の繰り返しが必要

おそらく、デジタル化自体がそうだと思うのですが、いままでのやり方を変えるときには、「今日から、〇〇にすれば大成功です」みたいなことは、あまりないんじゃないかなぁと思っています。

うまくいくこともあるし、うまくいかないこともある。そして、うまくいかないことがあったら、やり方をちょっと変えてみて、また、やってみる。その繰り返しが実際のところなんだろうと思います。

一昔前の情報システム

話は少し変わりますが、一昔前の情報システムって、そういう感じじゃなくて。

「これを、システム化しよう」みたいな仕事があったとしたら、「この場合は、こうです」みたいな要件をしっかりと決めて、「必要なデータの入力項目がこれです」みたいなことを決めた上で、プログラマーがプログラムを作る。そして、それを導入する……みたいな、ステップ・バイ・ステップのやり方だったんですよね。

ですが、DXの場合は「バチッと決めて取り組む」というよりは、実際にやってみないとわからないこともたくさんあるから、「まずは、やってみようよ」っていうことも、多分重要じゃないかなって思うんですよね。

そして、少しずつ実態に合わせて変えていく。そういった取り組みが、DXの観点では重要じゃないかなって思います。バチッと決められることばかりではないですからね。

改善の繰り返しが、ツールでできるといい

この、「少しずつやってみて、改善していく」ことを行うためには、こういったことができるツールだといいな、と思うんですよね。

いや、実際には、ツールを使わない場合もあると思います。たとえば、いままで紙でやり取りしていたことを、メールでやり取りするように変えるという場合、やり方をメールに変えるだけでも、いろんな試行錯誤があると思います。

このように、ゼロがイチになるときには、いくつかの試行錯誤が絶対にあります。こういった試行錯誤が柔軟にできるといいなと思います。

業務を変える際にも、業務の変化に合わせて柔軟に変えられるツール、試行錯誤できるツールだと便利なんじゃないかなと思いますよね。

こうした、業務をデジタル化する際に、試行錯誤するためにどういったツールが便利なのか? いまどきでいえば、業務に必要なアプリが、プログラムを作らなくてもできるような、専門的な知識がなくてもできるようなツールを使うのが、DXで業務を変革していくためには、重要になってくるのではないかと思います。さまざまな試行錯誤が必要だから。

このような、専門知識がなくても、アプリをつくれる。試行錯誤ができるツールのことを、近年は「ノーコードツール」と言っています。ここでいう「ノーコード」について、「コード」とは、プログラムのことですね。なので、「ノーコード」というのは、プログラムを書かなくても、業務に必要なアプリを自分たちでつくれるツールです。

このようなツールを使って、業務を日々改善していくこと。それが総じて、DXなんでしょうね。

というわけで、今日はDXとツールについてのお話をしてみました。今日の話はこれで終わりにします。

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