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#586 お面を外し、鎧を脱ぐことで見える「越境学習の本質」
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
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越境学習プログラムとは?
今日はですね、「越境学習によって得られる学びの本質」についてお話ししたいと思います。
現在、新潟県妙高市で「越境学習」というプログラムが進行中です。このプログラムでは、地域の企業が抱える課題を、主に都市部の企業で働く皆さんがチームを組んで解決に取り組む、という内容になっています。
このプログラムは日本能率協会マネジメントセンターの「ことこらぼ」という取り組みの一環で、今日はその最終報告会が行われました。
このプログラム、約4か月にわたる長期的な取り組みなんですね。その間、参加者は課題に向き合い、時には順調に進むこともあれば、行き詰まることもあります。そんな中で、どうやってチーム全体で問題を乗り越えていくのか。それがこの越境学習の大きなテーマです。
普段の仕事と越境学習の違い
今日の報告会では、参加者の皆さんが「普段の会社ではここまで本気で関わることがない」ということを多く語っていました。会社の中では、どうしても様々な関係性があって、時には「大人の対応で」と妥協したり、建前で物事を進めることもありますよね。いわば、お面をかぶったり、鎧を着たりしているような状態です。
でも、この越境学習の場では、そういった会社の看板や立場から解放されて、個人としてどう課題に向き合うのかが問われます。その結果、普段は見えない、その人自身の本質的な部分が表に出てくるんです。
越境学習で引き出される強み
たとえば、普段の仕事の中では特に意識していなかったような言動や行動が、他の参加者から見ると「すごく強みだね」と評価されたりします。自分では気づいていなかった強みが、越境学習を通じて明確になることも多いです。
通常の業務では、予定調和的な進め方が求められることも多いですよね。でも、越境学習では、そういった予定調和が通用しないことが多々あります。そこで、自分自身で考え、チームで意見を出し合いながら、新しい方法を模索していく。こうしたプロセスが、普段では得られない学びにつながるんです。
学びの本質とは
また、報告会を聞いていて感じたのは、越境学習が参加者のもともと持っている資質や強みを引き出す場であるということです。特に印象的だったのは、皆さんが「自分の強みや本質を再確認できた」という声を多く挙げていたことです。普段の業務では、周囲の目や会社のルールがある中で、それが隠れてしまうことも多い。しかし、越境学習では、それらを取り払った状態で自分の力を発揮することができるんです。
一般的に、越境学習というと、社外に出ることで新しい気づきを得るといった表現がよく使われます。でも、僕が今日感じたのはそれだけではありません。この学びの本質は、個人がもともと持っている強みや資質を素直に発揮できる環境にあるということです。越境学習の場だからこそ、自分の本質を見つめ直し、新たな気づきを得ることができるんですね。
プログラムの魅力
このプログラムでは、何かを教え込むということはほとんどありません。ファシリテーターとして、煮詰まったときにアドバイスをすることはありますが、基本的には参加者が自ら気づきを得る場になっています。それがこのプログラムの大きな特徴であり、越境学習の魅力だと思います。
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