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#536 定期的に「お話会」をしてみようかな

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。

今日はですね、これからちょっとやってみたいことがあって、「お話会を定期的にしてみようかな」という話をしてみたいと思います。

雑談的な「お話会」をやろうかな

具体的にイメージしているのは、月に1回ぐらいのお話会です。テーマは決めた方がいいと思っていますが、主に、このnoteやポッドキャストでお話している地域づくりや組織作り、コミュニケーションなどについて、「ざっくばらんにお話する」会です。

「いま、こんな課題がある」とか、その課題を解決するために「こういったことをやったらがいいんじゃないか?」みたいな話ができる。そんな会ができないかなぁと思って。

「お話会」が必要だと思った理由

なぜ、「お話会」があったほうがいいんじゃないかな? と思ったのか? その背景をお話すると……

僕は新潟の中山間地に住んでいます。また、東京の会社で複業したり、ワーケーションのようなことに地域課題に取り組んでいます。その中で、いろんな危機感を感じています。

危機感を分かりやすくお話すると、リクルートワークス研究所さんが出している「労働供給制約社会」がその1つです。

労働供給制約社会は、これから、人がどんどん減っていく中で「労働力が供給できなくなりますよ」という話ですよね。

で、この、労働供給制約社会は、労働力だけではなく、もう少し視点を広げて「地域」という捉え方をしてみると、「地域を維持するのも難しくなっていくよね」ということです。

労働供給制約社会を遅らせる4つの解決策

この、労働供給制約社会を遅らせる解決策として、リクルートワークス研究所さんのレポート「未来予測2040」には 、4つの解決策を挙げています。

  1. 徹底的な機械化、自動化

  2. ワーキッシュアクト(※)という選択肢

  3. シニアの小さな活動

  4. 待ったなしのムダ改革

※ワーケッシュアクト:本業の仕事ではない活動

必要なのは「複業」と「DX」

この4つを、まるっとまめてしまうと、僕は「複業」と「DX」なんじゃないかと思っていて。

4つの解決策では、複業は「ワーキッシュアクトという選択肢」と「シニアの小さな活動」です。ワーキッシュアクトはまさに複業ですよね。シニアな小さな活動は、すでに、自分ができることで地域や社会のために活かしている多くのシニアはたくさんいらっしゃいます。「いろんな活動する」という意味で「複業なんじゃないかな?」って。

「徹底的な機械化、自動化」と「待ったなしのムダ改革」は、まさにデジタルトランスフォーメーションです。

このように、人口減少社会の中で今後、大切になってくるのは、大きく分けると複業とDXなんだろうなと思っています。

複業とDXのハードル

ただ、複業も、DXも、本来は両方必要なんだけど、実際にやろうと思うといろんなハードルがまだまだあるな~と思っていて。

複業は、すぐにできるわけではない方が大半だと思います。

DXも「そもそも、何のために必要なのか?」という話もあります。自分では「もっとデジタル化を進めた方がいい」と思うけれど、「周囲の人がなかなか協力的ではない」とか、「社長がウンと言わない」みたいな話もあります。逆に、社長が「こうやりたい」と思っても、「現場がなかなか動かない」課題も。

複業も、DXも、多くの人が「やった方がいい」というのはわかるけれど、実際に「どうすればいいの?」ってなる。解決策がそれほどないのが実情じゃないかな~って思うんです。

もっとも、複業はいろんなマッチングサイトとかが出てきたので、できる人はできると思います。ですが、僕が思うに、人口減少社会、労働供給制約社会の中での複業というのは、単にお金稼ぎだけではなくて、自分の経験を「いかに地域社会に活かすか?」というマインドを持って関わることが、すごく大事だと思っています。なので、いわゆるお金稼ぎの副業とは分けて考えています。

※「複業」とは、本業が複数あること。主な目的はライフプランや自己実現
※「副業」とは、メインとサブがあること。主な目的はお金稼ぎ

でも、複業と副業を分ければわけるほど、実際に「どうやって実現するのか?」はまだまだ難しいな、と。

一歩踏み出すのが難しい

現在の複業は「〇〇すればできますよ」というものでもないな~と思うんですよね。なので「一歩踏み出すのが難しい」というのが、実際のところなんじゃないかなと思っています。

DXも、そう簡単ではありません。先日、地域のある金融機関で、DXについて話す機会がありました。金融機関の方々も、今後の、人が減っていく中では「DX が必要だ」「ITはインフラだ」とおっしゃっていました。

ですが、そもそも自分たちが、デジタル化が進められていなかったり、行内でもまだまだ紙で仕事している現状があります。それにも関わらず、地域の企業のみなさんに対して「これからはDXが必要だ」と言っても、説得力がないのが実情です。

このように考えてみると、複業も、DXも「必要だと思う」けれど、現実には「一歩踏み出せない」というのが、実情だと思います。

このような環境の中で「じゃあ、何もしなくていいのか?」というと、なんとなくモヤモヤするし、このままで「本当いいのかな?」って思う。

このような状況の中で、「何か、できることはないかな?」と考えた時に、「まずは、話すことかな?」って思ったんですよね、単純に。

とりあえず、話してみる

「話すこと」というのは、似たような課題感を持っている人たち同士が、まずは話してみること。

それは、自分のためでもいいんです。これからの未来を考えた時に「いまの働き方で大丈夫なのかな?」と思う。そうした不安感、課題感を持っている。そういった方々が集い、話してみること。

また、僕が自分のことを言うのはおこがましいかもしれませんが、僕の場合、少なからず複業を実際にやっていたり、地域の中で様々な課題について触れてみたり、いろんな働き方を実務としてやっています。

その中で得た「大事にしていることは、こういうことだ」とか、「僕の経験ではこうだった」とか、いろんな経験値を共有することによって、何かしら参考になったり、刺激になったり、「自分に応用すると、こういうことができそうだな」って思ったり。

なにか、このような場の形成からしていくことが、大事なんじゃないかな? って思ったんです。

まずは、できることからやってみたい

もちろん、僕にだって、解決策はわかんないんですよ。だけど、それぞれの人が、自分なりに行動を起こしていくためには、僕もそうですが、やっぱり一人だと難しいし、大変だから。せめて、似たような課題感を持ってる方々が集い、そして、話すこと。ひょっとしたら、それならできるかもしれない。

こうした取り組みが、「第一歩なんじゃないかな?」と思ったんです。

なので、話ができる場を作ってみようかな~と思っているよ、という話をしてみました。

じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。

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