#67 自分を周囲に説明するとしたら何と紹介しますか?【キャリア自立コーチング】
竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。
キャリア自立について
いまですね、「複業できるぐらいにキャリア自立をする10分間コーチング」というのをお話ししています。
人生100年時代などと言われるようになり、一方で45歳定年制みたいな声がまことしやかに聞かれる中で、一つの会社に依存しているだけではなく、どこかで自立をして、いままで会社で身につけたスキルや人との関わり方を社会に循環していく。そうしていくことで、できるだけ長く活躍する。そんなことができればいいなと思ってですね、この「複業できるぐらいにキャリア自立をする」ということをお届けしています。
これまで、「マインドセットを変える」っていうテーマで、「そもそも自立って何だ?」とか、自分にとって「自立にしっくりくる意味を見つける」とか、「キャリア自立した目的を明確にする」とか、それに対して「イメージを明確にする」「現実を把握する」などについてお話をしてきましたね。
ここまで、「マインドセットを変える」という意味で、そんな話をしてきたんですけど、マインドセットという意味では、「自立を定義する」中には、「依存心からの脱逆」も本当は必要かもしれません。
複業というのは、いい意味で「依存先を複数増やすこと」でもあるので、依存ということを定義し直したり、自立するからいろんなところに依存できるみたいなところがあります。
マインドセットという意味では、他にも考えられることはいろいろありそうですが、それは、また追々お話していくでもいいかなと思うので、これからしばらくは「自分を言語化する」ことをやっていこうかなと思っています。
自分を言語化する重要性
なぜ、「自分の言語化」が必要かっていうと……
以前、ボクは複業マッチングっていうのを実験的にやったことがあります。新潟県妙高市というところに住んでるんですけど、地域の企業と複業したいという方とをマッチングするっていう取り組みです。
その時、気づいたことがありました。
それは、多くの人は「働きたい」「複業したい」と言っている割には、言語化がちゃんとできる人は少ないという事実です。
「言語化ができない」とは、「働きたい」と言っているのに職務経歴書に5行ぐらいしか書いていなかったりとか。「働きたい」というんだったら、「もうちょっと書いてよ」ってさすがに思っちゃうぐらいです。
そういった職務経歴書をみたとき、「自分を言語化できる人って少ないんだ」ということに気が付いたんです。
言い方を変えると、いままで会社で働いていると、そういった機会がそもそもないかもしれませんし、自分を周囲の人に知ってもらうとか、「わたしはこんなことができますよ」と理解してもらう。あるいは、「この人とだったら、いっしょに仕事したらうまくいきそうだな」と感じてもらう……。
そういったことってすごく重要だと思うんですよ。それは複業に関わらずですけどね。
なので、ここからは「自分を言語化する」ことについて話をしていこうかなと思います。
10分間コーチング:今日の問い
今日の問いは何にしようかなって思ったんですけど、はじめての人と会った時、自分のことについてそれほど長く話さないと思うんですよね。「わたしは〇〇をしています」とか、「わたしの専門はこれです」とか、自分を一言で表現する機会って、あまり多くないんじゃないかなと思います。
なので、今日の問いは、「あなたを一言で表現すると、どんな肩書きになりますか?」にしようかな。いや、もうちょっとわかりやすくしましょう。「あなたは、自分を周囲の人に紹介するとしたら、一言で何と紹介しますか?」にしましょうか。
たとえば、ボクは以前、自動車会社で働いていたんですよね。その時には「日産自動車で働いてます」みたいな言い方です。自分を一言で表現するとしたら。
だけど、この表現の仕方って、自分を表現しているというよりは、会社を表現しているんですよね。だから、あまり自分を表現していることにはなりません。
もし、自動車会社の肩書きを使わずして、自分を表現するとしたら「自動車を開発するエンジニアをしています」という言い方になるかな、と思います。
次の仕事はプログラマーでした。プログラマーやシステムエンジニアの場合は、比較的紹介しやすいですかね。「ボクはプログラマーです」「わたしはシステムエンジニアです」のように。
さて、問題はここからですね。
これ、多くの方がそうだと思うんですけど、若いうちは職業で紹介しやすいですが、管理職やリーダーの役職になってくると、自己紹介が難しいくなってくると思うんですよ。仕事が技術的なことや専門的なこと、職業で紹介しにくい仕事になっていくじゃないですか。
その結果、「わたしはこれをしています」というよりは、「部長をしています」みたいな、役職で自分を表現するようになってきます。
だけど、「部長しています」とか「課長をしています」だと、「何をしているんですか?」っていう話になるじゃないですか。
ある程度経験を重ねると、管理職やマネジメントの仕事をする人が多いと思いますが、自己紹介には工夫が必要になってきます。その時に「自分をどう表現するか」って結構重要だと思います。
ちなみに、ボクがNPO法人しごとのみらいを経営しだしてから、「企業研修や講演をしています」とか、「人材育成の仕事をしています」のように自分を紹介しています。そのほか「コミュニケーションの専門家です」のように伝えることもあります。
また、いまはサイボウズで複業をしたり、ほかにもいろんな関わりが増えてきているので、ボク自身、自分で自分のことを表現するのって結構難しいんですよ。なので「いろいろやってます」のように、ついごまかしてしまうことも多いです。
そう考えると、わたしのように「これ!」ということがない人は、表現が結構難しいんですよね。だから、相手に合わせて、「組織作りや人材育成の研修とか講演をしています」ということもあれば、複業していることを説明するなら、「人材育成や講演の仕事をしながら、都市部のIT企業でマーケティングの仕事をしています」など、いろんな言い方するケースが多いです。
ただ、少なくとも、自分を知ってもらうためには、ある程度「自分は何者か」ということを説明できることは重要だと思うので、今日の問いは、「あなたは自分を第三者に説明するとしたら、一言で何と説明しますか?」……自分の肩書きを何と説明するか、それを今日の問いにしたいと思います。
では今日も一日ご機嫌でお過ごしください。