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①ワークライフブレンド

週末などに「あの仕事に役に立ちそうだから、あそことあそこに行ってみよう」といった感じで、平日ではできない1次情報をインプットする機会にしています。そのポイントについての話です。

私自身、2000年の春に電通という大企業を飛び出す際に大きな影響を与えていたのが、日本人初のメジャーリーガーの野茂英雄さん(元ロサンゼルス・ドジャース)でした。

日本球界でやっていれば、名投手として名を残せることが約束されているような状態だったのに、アメリカに渡ってメジャーリーガーになる。当時は衝撃的でした。そういうこともあり、30代は常にプロのスポーツ選手と自分を比べていたように思います。

そして、いつの日からか、自分の生活と仕事が無関係でなくなることがなくなって、いつも何かしらの関連性をもって暮らしている状態になりました。

以前、計算したことがあります。サラリーマンをしていると最低でも105日の休日があります。そうすると、仕事は260日を8時間で2,080時間なので3倍は6,240時間です。年がら年中、睡眠時間以外は頭の中で考えている状態は、24時間から7時間睡眠したとすれば17時間。365日17時間で6,205時間。ほぼ3倍です。プロフェショナルの方々の水準は3倍だということがわかります。

こんな話をしていると苦痛な感じがしますよね。でも実はそうでもないんですよね。私の場合、たとえば、週末などに「あの仕事に役に立ちそうだから、あそことあそこに行ってみよう。」といった感じで、平日ではできない一次情報をインプットする機会にしています。

たとえば、最近の子育て事情をインプットしたい時は、ショッピングセンターやホームセンター、そして、海ほたるまで行くのですが、時間が合えば、妻や3人の子供たちも連れて行ったりしています。とても楽しい時間です。

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夢中になれれば苦痛どころか楽しいことになります。自分の専門性や「らしさ」を活かして仕事をしていれば、好きなことになっていきます。仕事も暮らしも混ざり合っていきます。そうなれば、いろいろな仕事に夢中になっていくことができます。

トラブルが起こった時などピンチを乗り切る時も、3倍基準です。とにかく、3倍のことをやる、もしくは、3倍の時間を費やすことです。調べるのも3倍、話を聞くのも3倍、協力を仰ぐのも3倍。すべて3倍です。そうすれば、必ず、アウトプットの中身も変わっていき、言葉の重みも変わっていきます。謝罪する相手やトラブルの先で困っている人、怒っている人にも伝わるものが生まれます。

そもそも、3倍の量をやり、3倍の時間を費やしていくうちに、トラブルの先で困っている人たち、悲しんでいる人たち、怒っている人たちの気持ちが自分事のように感じられるようになっていきます。対峙するのではなく、横に寄り添えるようになっていきます。


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