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初期除草 コナギ編
初期除草と中期除草
そんな言葉はないかもしれませんが、僕の中では勝手に作っている言葉です。
区分としては
チェーン除草ができるまでが初期除草。
稲が大きくなってチェーン除草ができなくなったら中期除草と言っています。
初期除草で主に対処するのは「コナギ」という雑草
株の間に生える小さな細い葉っぱ状の雑草さんです。
大きくなると立派な葉っぱになります。
「コナギ」の厄介なところは手で抜くことができないところです。
抜こうとすると途中でちぎれてしまい、根っこまで引き抜くことができません。
大きくなってしまうと除草が非常に困難な雑草さんです。
初期除草ではこの「コナギ」がまだ小さいうちに根っこから掘り起こす感じで抜き取ります。
水をたっぷり入れておくことで水上に浮かせます。
そのまましばらく放置して枯らせます。
水が少ないとせっかく浮かせた「コナギ」がまた土に付いてしまい復活してしまいます。
どの植物も生きていくのに一生懸命です。
私たちが目指している自然農法では、なるべく自然に負担をかけないことを大切にしています。
だから、雑草さんたちも生きているのが当たり前。生えるのが当たり前。生きているんだからという気持ちで取り組みます。
根こそぎ枯らす必要はないんだと思っています。
稲が大きくなることに少し協力してほしいという気持ちでまびかせていただいています。
ときには稲よりも雑草さんたちが隆盛になってしまい、ほとんどお米ができない時もありました。
田んぼに生きている植物は一生懸命に自分の生命を伸ばそうと頑張っています。僕たちは稲がその中でも隆盛になってくれるようにお手伝いをさせていただいているんだと、そんな気持ちです。
今年の初期除草でのコナギの処理は、チェーンと除草機のダブル除草が効いて、今までに無く上手くいった感触がありました。
今取り組んでいる中期除草では「ホタルイ」への対応がメインになります。
毎日少しずつ、できる範囲で、一生懸命に。
夏が「ふくふく米」の1番手をかける時期になります。
毎朝、犬と一緒に田んぼの様子を見回ります。