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【CF実行者インタビュー#11】鳥取・大山町から届ける、心あたたまる発酵ごはん


プロジェクト名:鳥取大山町で、発酵・薬膳をテーマに地産地消の食堂CAFEを作りたい


鳥取・大山町に新たに誕生した、発酵と薬膳をテーマに季節のお野菜や食材を使った優しいご飯を提供する『糀まち食堂』。この食堂の店主である圓山知子さん(通称:まるちゃん)は、生まれも育ちも鳥取県米子市皆生温泉。さまざまなご縁に恵まれ、大山町の御来屋で新たにお店を始めることに。お金集めだけではなく、新たな人とのつながりも求めて始めたクラウドファンディング。根掘り葉掘りお聞きしてきました!

(クラウドファンディングプロジェクトページはこちら「鳥取大山町で、発酵・薬膳をテーマに地産地消の食堂CAFEを作りたい」)



若い時からの夢だった自分のお店を持つことに


ープロジェクトを始めたきっかけは何ですか?

学生時代は調理学校、卒業後はケーキ店や、色々な飲食店で働いていたこともあって、若い時から自分のお店を持ちたいと思っていました。年齢を重ねるにつれて、次第にスイーツよりも、野菜を使った体に優しいお食事に興味を持つようになりました。

何度かお店を開こうと、実際に物件を回ったり資金調達のために相談に行きましたが、しっかり計画を立てていたわけではなかったためなかなか形になりませんでした。そこで、いつか本当にやりたいと思った時にぱっと行動できるための準備を進めることにしました。

40代で、子育て等も落ち着いたタイミングで仕事をやめて本格的にお店の準備をすることに。チャレンジショップから始めて、はじめは甘酒や発酵ぜんざいを振る舞っていました。嬉しい反響を多くいただき、そこから発酵に目をつけて、発酵カレーや発酵ランチをお出しするように。一番最初に使わせてもらったシェアキッチンが鳥取・米子市の糀町1丁目だったことから、『糀まち食堂』として活動を始めました。実際、その町も味噌や醤油などの発酵のまちで、すごいご縁だなと感じましたね。


ークラウドファンディングをしようとおもったキッカケは?


地域キュレーターであるまーしーと出会ったことですね。当初はお店を開業するにあたって、全て自己資金でやろうと考えていました。けれど、まーしーと打ち合わせしたり物件を見に行ったりと、関わっていく中で”この人となにかしたら面白いかもしれない”と思ったんです。

※「地域キュレーター」:クラウドファンディングプロジェクトの立案から達成(クラウドファンディング終了)まで、実行者と一緒になって走る、鳥取地域に根差した専属の担当者です。



資金集めの目的以外にも、大山町とのつながりとか、大山町でお店をやりますということを知ってもらえることが、自分にとっては大きなメリットでしたね。ここには面白いことをしている人が多くて、そういう人達を見てみたかったのもあります。案の定いろんな人を紹介してもらって、仲間たちといっぱい知り合えました。その流れでシゴト場カケルの伴走サポートもそのまま利用しましたね。


クラウドファンディングを通じて新たな出会いを作りたい!


ー実際サポートを受けてみていかがでしたか?


あれしてください・これしてくださいと、サポートがすごく分かりやすかったですね。簡単な言葉で伝えてくれて、それが私には合っていました元々、お店は同じ大山町の住吉神社の近くの空き家で開くことを計画していて、クラウドファンディングではそちらの改修費用として応援を募っていました。けれど、さまざまな要因でお店をやることは難しいという結論に。

別の場所にお店を建てることは、クラウドファンディングで応援してくれていた方々に悪い気がすると地域キュレーターに相談したところ、「みんなまるちゃんのご飯が食べたいと思ってくれているから、どこでやっても応援してくれるはず」と、いつもと変わらず前向きなアドバイスをくれましたね。

そのアドバイスに感化され、ちょうど空きが出た御来屋駅内のスペースでお店を開くことになりました。12月にプレオープン、冬の間に改装をして、無事4月にオープンすることができました。


今回はチラシと空き家改修後のイメージイラストもお願いさせていただきましたが、チラシは間借りでのイベント開催時やお店で使わせてもらったり、イラストがあったおかげでお店の完成形がイメージしやすくてありがたかったですね。

今回作成を依頼したイラスト

クラウドファンディングをやりたいと思ったのも、何か頑張ろうとしている若い子たちと一緒にやりたいと思ったのも理由の一つだったので、サポートのお願いを通じて関わりを持てたのが良かったです。受けてくださった子たちとは今でも関わりがありますね。

🌷クリエイティブサポートで制作されたチラシ🌷



クラウドファンディングがあったからこそ諦めなかった


ークラウドファンディングを振り返って気づいたことはありますか?


クラウドファンディングをするしないに関係なく、住吉神社の近くの空き家でお店をしようと決めていたので、その空き家がだめになった時点で諦めていたと思います。だけど、いい意味でクラファンをやってしまっていたので、諦めないといけないかなという選択肢はよぎったものの、なんとかしてやらなきゃというのはありましたね、落ち込んでいる時も一人だったらドンと落ち込んでいたけれど、地域キュレーターに相談したり、大山町の方たちとつなげてもらって相談できる人も増えて、なんとか諦めずにやり切ることができました。


こだわりの発酵メニューに、何度も足を運んでもらえる喜び


現在のプロジェクト進捗を教えてください。


クラウドファンディングを通じていただいた支援は、店内の改装費として使用させていただき、4月に無事にお店をオープンすることができました。ありがたいことに毎日たくさんのご予約をいただいています。インスタを見てきてくださる方もいれば、地元の方々でリピートしてくださる方も増えてきました。今は月替わりでメニューをお出ししていますが、同じメニューでも良いよと食べに来て下さったり、2日連続で来て下さる方も。

レトロな雰囲気が漂う店内

お食事をお席まで持っていった時に、一言目にわーって驚いてもらえるのが喜び。彩りとかにもこだわっているので、可愛いと言ってくださる方も多くて嬉しいです。メニューを一種類ずつ食べて美味しいと言ってくれているのが聞こえたり、お客さんの感想を間近で聞けるとやりがいにつながりますね。

お店で出されている定食


ー今後やっていきたいことはなんですか?


ワークショップとかをやってみたい。誰かやりたいことがある人に貸し出す形でもいいなと思っています。発酵調味料を使った料理教室とか、ドライフラワーを手作りしてみたりとか。お店のスペースが広くて、窓からは電車の景色も見えて古い感じもすごくいいので、1人で使うのはもったいないなと思っています。今後、余裕がもっと持てたら、何かやりたい人とつながってできたらいいですね。


ただのお金集めではない、誰かと一緒だからこそやり切れる


ー最後に今後クラファンに挑戦する人に向けてアドバイスがあればお願いします!


金額にもよるけど、クラウドファンディングをやった方がいいよって言うと思います。特に一人で何かをやろうと思っている人にはおすすめしたいですね。チームでだったら仲間がいるけれど、一人の人は誰か頼れる人の仲間になるといいかも。これまでに3回お店の計画が無くなってしまった時は一人だったのでチーンと落ち込んでいましたが、今回は周りに多くの人がいてくれたことが大きいなと思います。クラウドファンディングを通じて、想いに共感して支援をしてくださった方々にはとても感謝しています。そんな風に、単にお金を集めるものとしてではなくて、想いを伝える場としてクラウドファンディングに挑戦してもらいたいなと思います。


インタビュー中笑顔が絶えず、等身大でお話してくださった圓山さん。
インタビューへのご協力ありがとうございました!!


話し手:圓山知子さん
聞き手・書き手:芹川朋花(合同会社sunsunto)
※文中の記述はインタビュー当時の内容です。

■クラウドファンディングプラン
シンプルプラン(手数料14%)
オプションプラン:地域キュレーター伴走サポート+クリエイティブサポートプランレギュラー(チラシ+写真撮影)

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