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あなたの「今週中」は何曜日?職場でよくある認識ギャップを徹底リサーチ
「今週中に資料を提出してね。」と上司のビズ沢課長に依頼された新卒2年目の比較太郎さん。「それっていつまで?」と思ったものの、仕事に集中しているうちに、質問するタイミングを逃してしまいました。
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比較太郎:「今週中だし、金曜日の就業前に間に合えばいいかな。」
言われたとおりに進めたはずなのにうまくいかない、いつも希望通りに納品物を出してもらえない……。もしかしたら言葉の認識の違いが原因かもしれません。そこで今回は、「今週中」という言葉の認識についてアンケート調査しました。
依頼された側のリアル:あなたなら「今週中」に何曜日を選ぶ?
【質問】
あなたは土日休みの会社に勤めており、2時間かかるデータ作成を依頼しようとしています。月曜日にあなたが「今週中にデータを送付してください。」と依頼された場合の提出期限を選択してください。
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自分が依頼された場合に関して「木曜日の終業時間」が最も多い44.8%となりました。「日曜日の24時」という回答は0%ですが、「月曜日の朝」という回答には2.9%となっています。
* * *
Aさん(回答:木曜日の終業時間)
「期限が曖昧なときは、依頼されてからなるべく早く、1~2日は余裕をもって提出するようにしています。」
Bさん(回答:金曜日の終業時間)
「今週のギリギリを、金曜日の自分の終業時間と想定しているため。」
Cさん(回答:月曜日の朝)
「今週に出すことを期待しているということは、来週には確認したいという温度感で捉えるので、月曜日の朝に相手が仕事を始める時間に間に合えばいいかなと思っています。」
* * *
「木曜日の終業時間まで」が最も多い一方で、「金曜日」や「月曜日の朝」といった回答も一定数ありました。コメントからも、「早めに対応して安心したい」派と、「締切いっぱいまで使いたい」派が存在することがうかがえます。
この違いは、相手の期待値をどう読むかによる部分が大きいようです。「今週中」という指示だけでは、受け手が自分なりのペースや優先順位で進めてしまう可能性があることが浮き彫りになりました。
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比較太郎:「同じ言葉を使っていても、人によって期限が異なるんですね。ビズ沢課長には、木曜日のお昼までには提出してみよう。」
依頼した側のリアル:あなたなら「今週中」は何曜日まで許容する?
【質問】
あなたは土日休みの会社に勤めており、2時間かかるデータ作成を依頼しようとしています。月曜日にあなたが「今週中にデータを送付してください。」と依頼した場合の提出期限を選択してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1735100414-b12ckE8TZ5t6xUGQHfudIvgo.jpg?width=1200)
「今週中」と依頼した場合も、依頼された場合と同様、期限は「木曜日の終業時間まで」という回答が最多となりました。
* * *
Aさん(回答:木曜日の終業時間)
「社内の人へ依頼するときは、同じタイムリミットを目指して働いているので、金曜日に確認することを見越して、木曜日までに出してもらう想定をします。」
Bさん(回答:金曜日の終業時間)
「ギリギリが金曜日と想定したうえで、なるべく早いと嬉しい時は今週中と伝えます。」
Cさん(回答:月曜日の朝)
「日時の指定がない場合は、急ぎではないニュアンスと読み取って週のギリギリまでに出してくれればいいと思っています。」
* * *
依頼するとき、約5人に1人が期限を長く設定している!
依頼した場合の期限を、依頼された場合よりも長く設けている回答者が20%(※1)でした。後ろ倒しに回答をずらす回答者が増え、翌週月曜日の朝までという回答が、1.9%増えました。
(※1) 依頼した場合と依頼された場合の差
依頼した場合の方が期限を長く設けている回答者ーーー20%
どちらも同じ期限にしている回答者ーーー68.6%
依頼した場合の方が期限を短く設けている回答者ーーー11.4%
依頼者の中でも「緊急度」に対する意識が異なることが分かります。コメントでは「相手に無理をさせたくない」「急ぎでなければ余裕を持たせたい」という意見が目立ちました。これに対し、具体的な締切を示さないことで、相手に過剰なプレッシャーを与える場合もあるかもしれません。
依頼する側が明確な意図を伝えられないと、結果的にコミュニケーションがすれ違うリスクがあることが、今回のアンケート結果から見えてきました。
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比較太郎:「ビズ沢課長!頼まれていたデータです。」
ビズ沢課長:「ありがとう、はやくて助かるよ。金曜日提出でも大丈夫だったのに。」
比較太郎:「ええっ、そうなんですか?!」
ビズ沢課長:「急かして悪かったね。これからは締め切りの曜日を伝えるようにするね。」
編集後記
「今週中」を期限とした仕事の依頼がある場合、以下のポイントで認識の違いがありそうです。
◎ 提出物の確認や修正を「今週中」に含めるか
◎ 営業日までを「今週中」とするか、土日を含むか
◎ 終業時間を考慮するか
◎ 急ぎととるか、余裕があるととるか
業界によっても、ギリギリまで推敲するのをよしとする文化、スピード対応をよしとする文化などの土台となる認識の違いがあるようです。
依頼を受ける側としては、指示が曖昧な場合には、まず一度確認することが重要です。「今週中」と言われた場合でも、具体的に何曜日までを想定しているのかを確認すれば、認識のズレを減らすことができます。
確認の一手間をかけることで、納期に対する不安やミスコミュニケーションを防ぐことができ、よりスムーズに業務を進めることができるでしょう。
調査概要
調査期間:2024年09月06日~2024年09月24日
調査機関:株式会社ワンズマインド
調査対象:「比較ビズ」に受注者として登録している企業
調査方法:「比較ビズ」の受注者管理画面を介したアンケート
有効回答:105件
※集計は単一選択少数第二位四捨五入
イラスト:サイトウ シノ 図解:ねんぶつ あきとし
編集:比較ビズ編集部
制作協力:CINRA, Inc.