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【素朴な疑問】詩吟の本当の楽しさとは?20年以上の経験から語る

こんにちは、heyheyです。
今日は「詩吟って本当に楽しいの?」という素朴な疑問について、お話します。

詩吟を始めてみたいけど、本当に楽しいのかな?と迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、私の25年以上の詩吟経験を基に、詩吟の本当の楽しさについて率直にお話ししていきます。


1. 最初は楽しくなかった

正直に言うと、詩吟を始めた当初は全然楽しいとは思えませんでした。
10歳で始めた私にとって、詩吟は珍しいから、目立つからという理由で始めただけでした。

10代、20代の頃は、部活動やゲーム、友達と遊ぶ時間の方が断然楽しかったです。
カラオケに行ったり、夜通しでゲームをしたりする時間の方が魅力的でした。

それでも、私は詩吟を続けてきました。
なぜ続けられたのか、何が本当に楽しかったのか、今改めて振り返り、言語化していきます。

2. 心が整う感覚

詩吟を練習していると、サウナではありませんが(笑)、心が整うんです。

若い頃は夜更かしをしたり、よくない情報に触れたりして心が乱れがちでした。
でも、週に1回しっかりと詩吟の練習をすると、心の中の姿勢が整います。
体に芯が1本すっと入るような感覚になるんです。

稽古が終わって「ありがとうございました」と先生に言った後、本当に心が整ったような気持ちになります。
この心地よさが、詩吟を続けられた理由の1つだと思います。

3. 自分の体だけで表現できる

詩吟の素晴らしいところは、体1つでできることです。
ピアノやバイオリン、テニスなど、他の趣味は道具や場所が必要ですよね。

でも、詩吟は自分の体さえあれば、どこでも練習も発表もできます。
自分の中に詩吟の力が根付いているという感覚が嬉しいんです。

これは自信にもつながります。
声量が良くなった、表現力が高くなったという実感が持てるんです。

4. 漢詩の深さを味わう

漢詩の面白さは、すぐには分かりませんでした。
小学生、中学生、高校生の頃は、難しい漢詩をよく分からないまま吟じていました。

でも、30代前後になってから、漢詩の深さを感じるようになってきました。
恋愛、結婚、子育て、転職など、人生経験を積むにつれて、漢詩の言葉が心に響くようになったんです。

例えば、作者が当時何歳だったのかを考えたり、季節の移り変わりの美しさを感じたり、親孝行について考えたり。
単に読むだけでは味わいきれない深さを、詩吟を通じて体験できるんです。

詩吟では、体全体を使って大きな声を出します。
それによって、素朴だけど丁寧な食事を奥深くまでじっくり味わうように、漢詩の味わいを深く感じられるんです。

そして、この深さは経験を重ねるほど増していきます。
今の気分や状況によって、心に響く漢詩も変わってきます。
この変わりようが面白いのです。

5. 素晴らしい吟者との出会い

詩吟の世界には、本当に素晴らしい吟者がたくさんいます。
若い10代の吟者から、70代、80代、90代の方まで、様々な年齢層の方がいます。

若さゆえの圧倒的な迫力を感じる吟もあれば、年配の方の人生経験が詰まった渋い味わいの吟もあります。
声そのものが美しく、聞いているだけで心地よい吟もあります。

こういった素晴らしい吟に触れると、「自分もこんな風に吟じてみたい」という モチベーションが湧いてきます。

実際に、子供の頃、姉についていって参加した全国レベルの詩吟大会にいた若い女性吟士の「赤馬が関」が本当に大好きで、文字通りカセットテープが擦り切れるまで何度も何度も聞きました。

今は擦り切れて聴けなくなってしまいましたが、それでも頭の中でしっかり再生できるほどに記憶に鮮明に残っています。

こういう、心から素晴らしいなぁと思える詩吟は、僕が詩吟を続ける原動力になっています。

6. 詩吟の楽しさは徐々に

詩吟は、すぐに面白いとか格好いいとは思えないかもしれません。
特に、まだ技術が未熟な人の吟を聞いても、素晴らしいとは思えないかもしれません。

でも、そこが詩吟の奥深さでもあるんです。
基礎を踏まえて練習を重ねていくうちに、徐々に楽しさが分かってきます。

YouTubeで詩吟を検索して、あまり格好良く思えなくても落胆しないで欲しいです。
実際に自分で声を出してみる、車の中で大きな声を出してみるなど、体験してみることが大切です。

少しずつ詩吟の楽しさが分かってくると、10年、20年、30年、40年と生涯続けたくなる魅力が見えてくると僕は信じています。

まとめ

詩吟の本当の楽しさについて、改めてまとめると以下の感じです

  1. 心が整う感覚が得られる

  2. 自分の体だけで表現できる自信がつく

  3. 人生経験を重ねるほど、漢詩の深さを味わえる

  4. 素晴らしい吟者との出会いが刺激になる

  5. 徐々に楽しさが分かってくる奥深さがある

詩吟は、すぐに楽しいと感じられるものではありませんが、続けていくうちに深い魅力に気づくことができます。
ぜひ、実際に体験してみてください。きっと新しい世界が開けるはずです。

今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪


本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!

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