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詩吟初心者が最初に練習すべきは〇〇である、という話

こんにちは、heyheyです。
今日は「詩吟の初心者が1番最初に練習すべきこと」についてお話します。

詩吟を始めたばかりの方、これから始めようと思っている方にとって、何から始めればいいのか悩むところだと思います。
今回は、私の20年以上の詩吟経験から、初心者が最初に注意して練習すべきことをお伝えします。


1. 音程が最重要

結論から言うと、詩吟初心者が最初に練習すべきなのは「音程」です。

発音、発声、アクセント、音程という4つの基本要素がありますが、私は音程が1番最初に取り組むべき要素だと考えています。

なぜそう思うのか、深掘りしていきますね!

2. 詩吟は1本の線

詩吟をイメージ化すると、1本の線のようなものだと私は考えています。
音の動きですから、1本の線を引くようなイメージなんです。

その中で音程は、線が上に上がるのか下に下がるのかという明確な動きを示しています。
つまり、音程は詩吟という線の基準となる要素なんです。

発声や発音が良くなっていくと、この線がどんどん力強くなっていきます。
鉛筆の一筆だったものが、太い筆で書いたような勢いのある線になっていくイメージです。

しかし、そのベースとなるのは、まず正しい一本の線を引くことなんです。

3. 音程が乱れると伝わらない

逆に言えば、音程があまりにもグチャグチャだと、どんなに発声が素晴らしくても人に伝わりにくくなってしまいます。

もちろん、流派によっては音程よりも発声を重視するところもあります。
それでも、私の26年の人生経験から見ても、詩吟は音楽の1つだと感じています。

メロディーを奏でているわけですから、耳に入ってきた時に音程が不安定だと、その違和感が強すぎて他の要素が入ってこなくなります。

4. 音程の練習方法

では、具体的にどのように音程を練習すれば良いでしょうか。

最初は、本当にピアノで音を取るように、コンダクターで音を取るように、一音一音丁寧に練習していきます。

慣れてきたら、もう少しスムーズにつなげていけば良いんです。
特段難しい練習方法は必要ありません。

ここができるようになってきたら、次に大きな声を出す練習に移っていきます。そして、腹式呼吸で緩急や強弱の表現も盛り込んでいく...という風に、徐々に要素を追加していくんです。

5. 他の要素はどうする?

発音については、日本人である限り、何を言っているのか全く聞こえないということはないと思います。
まずは音程に沿って吟じてみて、あまりに崩れているところを要所要所で整えていけば良いでしょう。

発声も、最初から腹式呼吸を頑張るのではなく、まずは自分なりの地声で大きな声を出してみることから始めます。

そこから遠くに声を届かせる練習をし、お腹の感覚をつかんでいって、それから腹式呼吸での発声に移っていきます。

このような順序で練習していけば、途中で「あれ?」とつまずいて最初からやり直す...といったことが減らせるはずです。

6. 音程の精度について

ここで補足しておきたいのは、音程の精度についてです。

すごく細かい精度で、必ず合わせなければいけないというわけではありません。緊張していれば音が上がったり下がったりするのは自然なことです。

ただ、「2分の1音程度」の範囲に収まるような精度は必要だと思います。
聞いている人が、今どういう音の動きをしているのかが理解できる程度の精度を目指しましょう。

7. ベテランにも大切な視点

この「聞いている人に伝わるか」という視点は、ベテランであっても常に意識すべき重要なポイントです。

吟じている限り、必ず聞いている人がいるわけですから、その人にちゃんと伝わっているかを考える必要があります。

まず音程として伝わっているか、そして次に詩文として伝わっているか。
この2段階で意識していくことが、詩吟上達への道筋となります。

まとめ

詩吟を始めたばかりの人は、まずは丁寧に音程を取ることから始めましょう。音程に沿って、メロディーとして詩吟をしっかりと作り上げることが大切です。

そこから発声や発音の練習に移っていくのが、最もスムーズな上達への道だと私は考えています。

音程は詩吟の基礎となる「1本の線」です。
この重要性を認識することで、詩吟の練習に対する理解がより深まるはずです。


今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪

本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!

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