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【夫は閲覧注意】小さな会社で初めて6ヶ月の育休を勝ち取った方法【3ステップ】
本記事は、夫婦両方において取り扱い注意です!笑
妻・・・長い育休取得を渋っている夫を攻撃する強力な手段になるため
夫・・・長い育休を取得しない理由がなくなってしまうため
完全なる別件で僕は心が荒れており文章も荒れ気味ですが(笑)、最後まで読んで、お役に立てられれば幸いです。
はじめに
僕は現在34歳の会社員です。
4ヶ月前に初めての娘が産まれ、6ヶ月の育休を取得し、現在育休中です。
職場は全社員数が20名に満たない小さな小さな会社です。
2度の転職を経て入社し、現在5年目。
数少ない中核社員ではありましたが、上司と社長と2度の面談を経て、6ヶ月の育休を取得しました。
この会社で育休を取ったのは僕が2人目。
1人目は僕の上司で、育休日数は5日間でした。
したがって、長期の育休を取ったのは僕が初めて、ということになります。
では、どうやって育休を勝ち取ったのか?
どこが重要だったのか?
3つのステップでお話したいと思います。
ステップ1:気持ちを整理する
最初のステップは「気持ちを整理する」です。
「なぜ育休を取得したいのか?」
その理由を自分の中で整理して落とし込む段階です。
・・・妻の妊娠が発覚し、わが家にも子供が産まれる!
なんて嬉しいことだ!生まれるのが楽しみだなぁ✨
そんなフワフワした気持ちから完全にギアを切り替えまくって取得するのが「長い育休」です。
長い育休を取るとなると、会社に迷惑がかかります。
ときには上司や社長と対立することもあるでしょう。
最悪、異動させられたりクビになる可能性も否定できません。
それだけ「ヘビーな状況」に自ら特攻するだけのモチベーションを探す必要があります。
といっても、そんなに難しいことではありません。
子どものことを考えれば
『今この瞬間しか味わえない子どもの成長がある』
妻のことを考えれば
『初めての育児で不安な妻を支えてあげたい』
ほとんどの人は、これが理由だと思うからです。
そして、これらの理由が、先に述べた「会社とバチバチに戦う理由」になるか?を深堀していきます。
「今この瞬間しか味わえない子どもの成長がある」
というのは、文字通り本当にかけがえのないものです。
僕は今まさに子育てをしながらそれを味わっているのですが、
子どもが産まれる前に想像していたより何倍も、その幸せは大きいものです。
子どもは日に日に成長していきます。
体は大きくなるし、表情は変わるし、動きも色々できるようになる。
その変化をじっくり味わえるのは、後にも先にもこの瞬間しかありません。
それはどれだけ大金を積もうが、後悔しようが、絶対に取り返せるものではありません。
「初めての育児で不安な妻を支えてあげたい」
奥さんの不安や大変さは、あなたが想像するより何十倍も凄まじいものです。
そもそも、子供が産まれてからやるべきことをあなたは把握していますか?
用意すべきものをリストアップしていますか?
妊婦は既に生活するだけでも大変なのに、それらをじっくり考える余裕があると思いますか?
産まれた瞬間、それこそ死ぬ気で産んだ直後、まだまだひ弱な我が子を妻一人に任せられると思いますか?
「産まれてから数日経ったら、妻も子育てに慣れてもう大丈夫だろう」なんて意味不明なことを思っていませんか?
一時も目を離せない状態で、たった一人で保育園を調べたり、買い物に出かけたりする労力を想像できますか?
そもそも毎日睡眠不足(1~2時間も寝れない日もざら)で体がガタガタな状態の妻に、一人で子育てを任せられますか?
こんな感じで、奥さんが一人で子育てする大変さは、夫のあなたが想像する「何十倍も」大きいです。誇張でもなく、マジです。
ここまで深掘りした上で、あらためて考えましょう。
『上司や社長と対立してでも長い育休を申請する大変さ』と
『今この瞬間しか味わえない子どもの成長』&『初めての育児で不安な妻を支えてあげる大切さ』
これらを天秤にかけて、どちらに傾くのかを。
念のため、超大切なことを補足しておきます。
「育休を申請したら、会社は原則断れない」
「育休中のお金は、会社が出すものではない」
どちらも厚労省の資料に書いてあります。
数十ページありますが、読んでおきましょう。
僕は印刷して上司との面談に持ち込みました(笑)
これがどういうことかと言うと、
あなたはすでに「相手を倒せる武器を持っている」ということです。
それを振り下ろすかどうかは、相手ではなく、全て自分次第だということです。
ここまでを踏まえた上で、「上司に伝える方が大変だから、長い育休は申請できない」と思うのであれば、それがあなたの優先度なのでしょう。「あなたはそういう人間なのだ」と妻から見られても仕方がないので受け入れましょう。
最後にもう一つ追撃、いや追記すると、僕はこう思うのです。
『人生に一度あるかないかの大きなイベントで、わが子を大切にする・妻を大切にする、といった重要な決断ができないのであれば、今後も自分自身で決断できないままの人生になるだろう』
僕は妻が妊娠してから早々、このように考えて、日々考えまくって、徐々に気持ちを整理していきました。
ステップ2:相談のタイミングに注意する
ステップ1で気持ちを整理したら、次は会社と戦う際のタイミングについて気を付けましょう。
世の中の男性の多くが、長い育休を取得できない理由の一つに、相談のタイミングがあると僕は思っています。
相談のタイミングに注意
どういうことかというと
妻の妊娠が分かったからといって、普通はすぐ会社に報告しませんよね?
万が一のことを考えて、「安定期に入ったのが確認できてから」報告する人が普通だと思います。
しかし、長い育休を取る人は、ここで一つ目の注意ポイントがあります。
長い育休を取るということは、会社にとっては「代わりの人を探す時間」が必要になるからです。
出産の2~3ヶ月前に会社に報告して、「半年育休取らせてくれ」というのはさすがに言いにくいと思うのです。
というか、会社はそのような言い訳を真っ先にしてくるでしょう。
そんな言い訳をさせてはいけないのです。
だから、『遅くとも出産予定日の半年前』には会社に妊娠の報告をし、育休の相談もするくらいのスケジュール感が必要です。
のんびりしているヒマは全く無いのです。
気持ちの切り替えの激しさに注意
そしてもう一つ、会社に相談する際に注意すべきポイントがあります。
それは「気持ちの切り替えの激しさ」です。
妻の妊娠を上司に報告すると、例外なく「おぉ!!おめでとう!!良かったねぇ!!!」と満面の笑みで言ってくれるでしょう。
もし言わない人がいたら、すでにどうかしていると思います。
しかし、「長い育休を取ろうと思っています」と相談すると、今度は正反対で「え?マジで?そんな余裕あると思ってる?」と言い返されるでしょう。
このギャップに要注意です。
さすがに、妊娠の報告と育休の相談を同時にやるのはお互いに酷です。
とはいえ、のんびりしていては会社に言い訳を与えてしまいます。
そこで僕の場合
妊娠の報告をした2~3日後に、上司が一人でふらふら歩いているところを捕まえて「・・・実は、できれば長い育休を取りたいと思っているんです。それも踏まえて後日あらためてご相談したいと思っています。」と伝えました。
こう言えば、即座に否定されることは少ないかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
ステップ2のポイントを改めて説明すると
・相談のタイミングはのんびりしていてはいけない。
・妊娠の報告と育休の相談の「気持ちの切り替え」は覚悟しておくこと。
ステップ3:覚悟を決める
最後のステップは「覚悟を決める」です。
覚悟を決めて、上司や社長に相談のアポを取りましょう。
覚悟を決めて、相談の場で「長い育休を取りたいです」とはっきり言いましょう。
これが出来ないのであれば、それはあなたの覚悟が足りないだけです。
それ以外の理由は一切ありません。
ステップ1の内容を思い出しましょう。
何が本当に大切なのかを。
場合によっては、上司が猛反対すると勝手に想像して、敵対心を燃やしまくってもいいでしょう。
何でもいいから覚悟を決めるんです。
その覚悟が、姿勢となり、言葉となり、相手を切り伏せるのです。
それ以外の手段はありません。
僕の場合、まずアポのメールを送る前日から、すでに覚悟の炎を燃やしていました。そして意を決して
「育休の取得についてご相談させて頂きたいのですが〇日の〇時は如何でしょうか?僕としては妻と相談した結果、最低半年は取りたいと考えており、じっくり相談させて頂ければと思います」
とメールしました。
そして面談当日は、朝から目が座っていました。
用意するものもバッチリです。
厚労省の数十ページある資料をあえて片面印刷して、「会社は育休を断れない」という文言に付箋を付けて、相手に見えるようにクリアファイルに入れて面談に臨みました。
その覚悟が社長に伝わったのだと思いますが
「・・・今はそんな時代なんだなぁ」と言って、6ヶ月の育休を認めてもらいました。
僕が伝えたいことは以上です。
ステップ1:気持ちを整理する
ステップ2:相談のタイミングに注意する
ステップ3:覚悟を決める
僕は、6ヶ月の育休を取って本当に良かったと思っています。
というか、取れなかったときを想像すると、恐怖しかありません。
子どもの成長が見れない恐怖、妻が子育てで死にかけている恐怖です。
むしろ、1年でも全然ありだなと思うほどです。
それほどに「長い育休」は素晴らしいものです。
また、「自分で幸せを掴む決断ができた」というのも自信になりました。
幸せの象徴である出産の後、後悔することのないように。
奥さんは曖昧な態度の夫を説き伏せるために(笑)、旦那さんはご自身の覚悟を整えるために、このnoteを活かして頂ければ幸いです。
思いの外気持ちが荒らぶった文章になってしまって申し訳なかったです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー!