【新発見】丹田を使うコツは「登山」のイメージである
こんにちは、heyheyです。
今日は「丹田を使うコツが登山のイメージと似ている」という話をします。
先日、丹田を使えるようになるとどんなメリットがあるかについてお話しました。今回は、「じゃあどうすれば丹田を使えるよになるのか」という実践的な話になります。
※丹田とは、ヘソと股間の間あたりの領域のことを指しています。実際に触ってみると結構下のところにある印象を受けると思います。
1.これまで伝えてきたコツ(復習)
これまで、丹田の使い方については「遠くに声を飛ばすようにする」というアドバイスをしてきました。
「おーい」と呼びかける時の丹田の使われ方を意識するというものです。
ただ大声を出すのではなく、5メートル、10メートル、30メートル先にいる人を想定して、例えばその人にゴルフボールが当たりそうとか、その人に何とか気づいて欲しいとか、そういうシチュエーションを想像して「おーい!!!」と声を出すのです。
そうすると、(きっとおそらく!)丹田のあたりがキュッと萎むので、その萎み具合、その力のかかり具合をよく覚えておいて、鍛えていくというやり方です。
僕自身、丹田を意識した腹式呼吸・発声ができずに10年以上悩んできたのですが、このやり方・考え方が一番効果的だったので、何度もお伝えしてきています。
しかし、最近の練習を通じて新しい発見がありました。それは、丹田を使う過程が登山のイメージと似ているということです。
2. 従来の認識:新幹線のようなイメージ
これまで私は、詩吟を新幹線や特急列車のようなイメージで捉えていました。一度吟じ始めたら、2分間ノンストップで、ある程度自動モードで走り切るというイメージです。
しかし、この認識では長時間の吟詠や、何回も吟じることに耐えられないことに気づきました。
僕も近いうちに1時間程度の講演を行う予定があるので、30分間で6回吟じるトレーニングをしているのですが、この認識では全然もたないのです💦後半はお恥ずかしいことに声が枯れてしまいました。。。
3. 新しい認識:登山のようなイメージ
丹田を意識するポイント
そこで気づいたのが、詩吟は登山に似ているということです。
詩文の中に山ほど隠れている丹田を使うべきポイントを、一つ一つ丁寧に踏破していくというものです。
例えば、以下のようなポイントがあります:
起句の出だし
音の上げ下げの微妙な変化をつける時
音を真っすぐ伸ばす時
転句に入るとき
音の落差が激しい時
1音目を丁寧に表現する必要があるとき
漢詩を見ながら上記のポイントに印をつけていくと、ポイントだらけなことに気づくと思います(笑)
登山のように丹田を意識する、とは?
上記のように山ほどある丹田ポイントに対して、新幹線のように一気にやりきるという考え方ではダメなのです。以下のように、まるで登山のスタイルで取り組むことが大切です。
焦らない
雑にしない
着実に踏みしだく
最後までやりきる
早い必要はなく、効率さは求められないのです。地味に、コツコツと、じっくりと向き合う姿勢が大切なんです。
4. 実践のコツ
実際に練習する際は、以下のことを意識してみてください:
各句を一つの山と捉える
言葉の始まりと終わりで丹田を意識する
音の上げ下げを、小さな階段を着実に登るイメージを持つ
高音部分では、大きな階段を丁寧に登るイメージを持つ
最後まで気持ちも丹田も気を抜かず、一歩一歩登り切る
この方法で練習すると、とにかく疲れます。お腹が痛くなります(物理的に)。でも・・・・、それが良いのです!!この疲れ、この痛みこそが上達の証です。
まとめ
丹田を使うコツは登山のイメージと似ている
詩吟は新幹線のようにノンストップではなく、一歩一歩進む登山のよう
各句や音の変化を山や階段と捉え、そのたびに丹田を意識する
この方法で練習すると、声が枯れにくく、長時間の吟詠に耐えられる
丹田が疲れるが、それは上達の証
この新しい視点で詩吟に取り組むことで、より深い丹田の使い方が身につくはずです。ぜひ試してみてください。
今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪
本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!