人を感動させる「合吟(ごうぎん)」に必要な3つのポイント
こんにちは、heyheyです。
今日は「人を感動させる合吟(ごうぎん)に必要な3つのポイント」について、私のゴスペル経験も交えてお話ししていきます。
半分理想論ですが、半分は実現可能な大事な話だと思っています。
1. 声の出だしを揃える
まず最初に抑えるべきポイントは、声の出だしです。
躊躇なく、自信を持って出だしを合わせられるかどうかが重要です。
私が大学時代にゴスペルを習っていた時、プロの講師から面白いことを言われました。
「皆さんの歌の出だしを聴いて、どれくらいのレベルかわかった」と。
実は、大勢で合わせる場合、特に日本人に多いのですが、みんな躊躇しがちなんです。
他の人が出るのを確認してから自分が声を出す、といった具合です。
これは合吟にも当てはまります。
3人のうち1人だけ突出するのを恐れて、全員が1歩引いた状態になってしまいがちです。
しかし、これでは腰の引けた合吟になってしまいます。
大事なのは、周りを聞く意識を2~3割に抑え、多少失敗してもいいという勇気を7割くらい持つことです。
普段の練習から、躊躇せずに自分のタイミングで出る練習をすることが大切です。そこでずれているところは、後から合わせていけばいいんです。
間違えた人は、そこから学び始めます。
でも、最初から間違わないように1歩引いている人は、本番でも1歩引いた気持ちから抜け出せません。
3人で合吟するなら、3人全員が自分の思うタイミングで出してみて、ずれているところをお互いに認識し、そこから合わせていく意識が大切です。
さらに、呼吸を合わせることも重要です。
伴奏が始まる前に息を吐ききり、どこで吐ききって、どこから吸い始めるか、そしてどこで声を出すか、このタイミングを合わせられれば、さらに素晴らしい合吟になります。
2. 個性を活かしつつ調和を取る
次に大切なのは、各々の力が合わさって素晴らしい合吟になるという考え方です。
一般的な合唱では、最初から声を合わせようとする傾向がありますが、ゴスペルは違います。
プロの黒人グループの歌を聴くと、1人1人の声が聞こえつつも、全体として調和しているんです。
日本人がゴスペルをやる時も、みんな声を合わせようとしがちです。
でも、そうではなく、まず各自がしっかり自分の力を出す。その上で、呼吸や要所要所を合わせていく。そういう意識が大切なんです。
詩吟も同じで、個性的な声の集合体だからこそ意味があります。
堂々と自分の声を出した上で、そこから合わせていく。
これが理想的な流れだと思います。
3. 聞かせるポイントを絞る
最後に、聞かせるポイントを2~3つに絞ることをおすすめします。
常に全部合わせようとすると、意識が追いつかなくなります。
そこで、ここだけはばっちり合わせようというポイントを決めておくと、かっこいい合吟になります。
1つ目は間違いなく出だし。
2つ目は転句(詩吟の中で最も高い音程の部分)。
3つ目は結句の大揺りの前、などが良いでしょう。
これらのポイントをあらかじめ合わせておくと、聴いている人に「この合吟はいいな」と思わせることができます。
まとめ
より良い合吟を作るための3つのポイントをまとめると:
声の出だしを躊躇なく、自信を持って合わせる
各自の個性を活かしつつ、全体の調和を取る
聞かせるポイントを2~3つに絞って重点的に練習する
これらを意識して練習することで、より魅力的な合吟を作り上げることができるでしょう。
ゴスペルの経験を前提に詩吟を語る人は世界で私くらいかもしれません。
このレアな話が、皆さんの合吟練習の参考になれば幸いです。
今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪
本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!
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