焼酎がいい
『焼酎の科学』鮫島 吉廣 / 髙峯 和則 著 / 講談社(ブルーバックス)2022
お酒はいろいろいただきます。
ビールは国産も外国も、下面発酵でも上面発酵でも、メジャーもクラフトも好きです。夏のビールはやはり美味しいですね。
日本酒もいただきます。純米に限りますが、いわゆる「アル添」を絶対飲まない、ということはありません。冷たいのも燗酒もどちらもいいですね。
時々、ジンにライムを搾って飲むのもいいです。ウイスキーもおいしいですね。ジャパニーズウイスキーなんかいろいろ楽しいです。ワインもたまには美味しいです。ワインにフランスパンとパスタなどいですね。安くてもbio認定のものなどはとても美味しいです。
真夏の暑い時は泡盛でしょう。これも焼酎、蒸留酒です。沖縄の泡盛は、もはや亜熱帯のような本州の夏にもピッタリ合います。黒麹のパワーが欠かせません。夏の間は、泡盛に限ります。
このように書くと「大酒飲み」みたいですが、そんなことはありません。缶一本、コップ一杯の世界です。ま、そうでない時もありますけど。
さて、中でも「米焼酎」が好きです。焼酎には常圧と減圧があって、私が好むのは常圧のものです。昔ながらの芳醇でしっかりどっしりしたスピリッツ溢れる焼酎が好きです。
様々なお酒を飲んでいますと、この焼酎という代物は酒の中ではとりわけ体に負担が少ないと実感します。アルコール自体が体に良いものではないということを思いきりすっとばして言いますと、アルコールにヤられるという感じがなく、残る感覚もなく、むしろ毎日少し飲んでいる方が体の調子が良いように思います。特に、良い焼酎は向こうの方から加減を教えてくれるところがあって、飲みすぎるということもほぼありません。手造りの味噌や醤油を食べるのと同じ感じで、体に良さそうなのです。不思議ですけど。
その不思議な良さを科学的に、また分かりやすく解説してくれているのが本書です。主に芋焼酎を中心に書かれていて、私のように米焼酎ファンには少し残念な面もありますが、世間ではおそらく芋のファンの方が多いでしょうから、内容はより身近に感じられるかもしれません。歴史や製法、酵母や麹、原料にいたるまで、その味や特徴なども明らかにしつつ、広く網羅した感じで焼酎について学ぶことが出来ます。「風味」というのが、大きなキーワードと言えるかもしれません。
他にもこの科学シリーズ、「ウイスキー」「日本酒」「ビール」「ワイン」「お茶」の各本もあります。
ちなみに、好きな米焼酎は? と聞かれたら、迷わず「暁」(アカツキ酒造/宮崎県)と答えます。特に35度。