多弦ベースに行くまでの道のりと苦悩と快楽 備忘録2023
エレキベースのノーマル4弦ベースから多弦ベース(5弦・6弦)へ魅力を感じてしまった時の話。
■5弦ノーマル(+B)
5弦ベースは低弦Eの下にもう一つ下のBを足すのがのノーマル仕様だと思います。
5弦ベースに憧れてしまう理由
五弦ベースが欲しくなってしまうのは、まず、E♭が出てきてしまったとき。これが最大の理由なのではないでしょうか。
パターンとしては2つ。
1つ目は、ボーカルがノーマルキーで歌えなくなり、半音下げてくれと言い出したとき。
2つ目は、管楽器が入り、E♭、B♭の曲をやりだしたとき。
Eより下の音がないため結果的に下がりたいのに音を上げるストレス。
次は、Cから下に下がれる心地よさ。一気にベースの世界が広がります。3弦3フレットCから5弦1フレットCに行ける喜び。
最大のデメリット
どこ弾いてんだかわからなくなる。4弦ベースが弾けても5弦ベースを初めて持つとロー弦の位置が移動するため迷子になるときがあります。
※低弦一本増えるだけだろ!とか軽い気持ちでなく。違う楽器として頭を切り替えたほうがいいかもしれません。
思わぬメリット
ロー弦から同じポジションで2オクターブ出るようになります。
ロックなどは縦動きが極端に減り、なんなら5フレットあたりで全部済んでしまうのではないかと思うほどコスパのいい動きになります。
しかし!飽きてしまった。
たいしてうまくもならないし、B弦はベロベロしてていい音が出ない。(楽器や弦のせいも多分にあるような気がします)B弦が太すぎて疲れる。4弦ベースのほうがイキれる(暴れられやすい)馴染んでる。などが挙げられます。
しばらく弾きもせず放置していました。
■5弦ハイC(+C)
なんかベースでコード弾きたいなと思ったときに、他のベーシストからハイC5弦を使っていると聞き、買ってみたいとおもだしたのですが、Youtubeなどを見ていたときに、ノーマルの5弦をハイC5弦に変えてもそんなに問題ない!との情報を得て早速、弦を張り替えてみました。
思わぬメリット
上に弦が足されるだけなのでローで迷わない。
その他のことはあまりメリットを感じませんでしたが、とんでもなく良かったのはボサノヴァをやったとき。
コードが弾ける。これすごい事でしたね。散々プロの方が言っていたのにやってみて、あたかも自分の手柄のように納得してしまう。馬鹿なのでしょうか私は。
コードが弾けるとは
4弦ベースでもコードは弾けるんですが、12フレット以上のハイポジションになりがちで音もそれほどいい音にならない。4弦は21フレットしかないしそもそハイポジは手は届きにくい。
ベースのコードがきれいなのは3度を抜いたとき
これはやってみて初めて実感しましたね。
ギターでは出せないベース特有のきれいな音になります。しかも、ハイCの音はクリアできれい。
例えばメジャー7とかの音だと、メジャー3度を抜いて
・ルート
・メジャー7
・3度の一オクターブ上(10)
この一番上の音がマイナーメジャーを決める音になるんですけど、テンションコードのような音になるし、3度の音を抜いているので音の帯域が混雑ししない。
要するに、ベース音とほか2つみたいな一人2役的な音ですごくマッチした音が出るんです。
のと、5弦ベースに特有の2オクターブ動けることにより、ボックスのような動きにたいしてコード弾きの縦移動距離が少ない。
ああ、なるほどな、上手い人はそんなこと言ってたわ、全然ピンと来なかったけども。
■6弦ベース
プロが何やるかわからないから、とりあえず6弦持ってくわという話を聞いたときに、何でかわかりませんでしたが、今はうっすらわかります。
低弦追加でE♭、B♭の曲に対応できる。
高弦追加でコード引きがきれいなの音で弾ける。
これを兼ね備えたのが6弦ベースなのでしょうね。たぶん。
ま、しかしフレットの幅も太くなるしミュートも大変そうだし、メリットがあればデメリットもありそうですよね、6弦でイキって引いてる人なんで、海外のデブいおっさんぐらいしか見たことないし。音楽的な世界観は広かるのでしょうけども、それなりに犠牲になるところもあれば、難しいこともあるのでしょう。