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ヤバイ、「海藻と海草」、「魚貝類と魚介類」の違いが分かっていなかった……

私はグルメ系のお仕事は断っています。

理由は、食文化が貧しいから。子どもの頃から美味しいモノを食べてこなかったからです。貧しい家庭だったので、生きるための食事しかしてきませんでした。味や見た目を楽しむゆとりなどなかったからですね。

そのため、食材や料理に関する知識があまりに乏しい。その意味では原始人です。いや、原始人の方が自然の食材に関する知識は豊富だったかも。

なので、仕事で「海藻」や「魚介類」といった用語を使うことはまずありません。

が、今日、ある記事を読んでいて、「はて、海草サラダって書いてあるけど、海藻サラダでは?」「魚貝類ってかいてあるけど魚介類では?」と疑問に思ったのです。

そういえば、これらの違いについて知らないやん。

ということで、共同通信社の『記者ハンドブック』で確認すると――。

海藻:海の藻類の総称。コンブ、ノリ、ヒジキ、ワカメなど
海草:花の咲く海中の植物。アマモ、イトモ、スガモなど
一般的には「海藻」を使う。

『記者ハンドブック』(共同通信社)

ふんふん。なんとなく食べられるのは「海藻」の方やね。

時事通信社の『用字用語ブック』もほぼ同じ内容でした。

で、「魚介類」は、『記者ハンドブック』も『用字用語ブック』も「魚介類」を使うようにと書かれているだけでした。

で、NHKではどのように使っているのかを見つけたので引用します。

まず「魚介類」についてお話しします。「介」という漢字は、よろいをつけた人の形を文字にしたものです。この「よろい」という意味が転じて、「介」の字は堅い甲羅を持つ生き物(貝、エビ、カニなど)を指すようになりました。そこから広がって、「魚介類」は魚類および貝類、エビ、カニだけでなく、甲羅のないイカ、タコ、ウニ、ナマコなども含めた水産物全般(ワカメなどの海藻は除く)の「総称」として定着しました
次に「魚貝類」について説明します。「貝」という漢字は、音読みは「バイ」、訓読みが「かい」です。ですから、漢字3つとも音読みで統一するとすれば「魚貝類」は「ギョバイルイ」と読むことになります(なお「魚貝(ギョバイ)」ということばは、昔の史料には出てきます)。「魚貝類」を「ギョかいルイ」とするのは「重箱読み」というあまり一般的でない読み方で、おそらく「魚介類」の「介(カイ)」を「貝(かい)」と混同したものだと思われます。
また、厳密な意味で言えば「魚貝類」だと魚類と貝類しか指さず、エビやカニは含まれないことになってしまいます。
「総称」として使う場合は「魚介(ギョカイ)類」、魚類と貝類のみを指す場合には「魚貝(ギョバイ)類」、というように使い分ける方法もあるかもしれませんが、「魚貝(ギョバイ)」ということばは放送で使って通じるほど一般的なことばとは言えません。後者の場合にはむしろ「魚と貝」などとはっきり言ったほうがよいでしょう。

魚介類? 魚貝類? | ことば(放送用語) - 最近気になる放送用語 | NHK放送文化研究所

とのこと。

なので、グルメ記事を書いている人の場合は、まず「海藻」と「魚介類」と表記しておけば問題なさそうですね。

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