#6 ジュニアアスリートの指導法
ジュニアアスリートに関わる方は、指導者のみならず保護者やクラブOBなど多くおられます。
その中でも、自分の経験談や有名選手の体験談などを引き合いに出して指導されている方がおられます。
果たして、本当にその指導方法が適切なのでしょうか。
サバイバーズバイアス
過去輝かしい成績を残されている指導者は多数おられます。
厳しい練習を重ねられたり、ジュニア期から食事など身体作りに力を入れておられたり、様々です。
しかし、
その指導者のやり方は万人にとって最適なのでしょうか?
『サバイバーズバイアス』という言葉があります。
この言葉は、ある経験の中でドロップアウトした存在を考慮せず、最終的に生き残ったごく僅かな意見のみをもって判断してしまうことを指します。
これをスポーツ指導者に置き換えてみます。
輝かしい成績を残していた指導者の選手時代の裏では、同じやり方で故障したり、燃え尽きてしまったりした選手がいたかもしれません。
ただ、この指導者はその環境を乗り越えることが出来たため、自分の経験がとても正しいものだと認識してしまう可能性があります。
しかし、実際には多くの脱落者がいたかも知れません。
何なら選手100名のうち、生き残ったのが「その指導者たった1人だけ」だったという可能性もあります。
自問自答する必要性
この様な観点からも、改めて指導者は常に新たな知識をアップデートする必要性を感じます。
アスリートに関する情報は、日進月歩で増え続けています。
今ある知識も数年先には時代遅れと言われかねません。
そして、その移り変わりは年々加速しているように思います。
そのような時代にどう対応すれば良いか。
日頃の情報収集と共に柔軟な思考を持ち合わせることが大事だと考えています。
自分自身も、ジュニアアスリートが望まぬ道に進まないよう、常日頃から自問自答を心掛けて行きたいと思います!
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