#24 「子供の成長」とスポーツ時の関わり方

以前、子供の成長には「早熟」と「晩熟」があるとお伝えしました。

身長が低かった男の子が高校に入って急に長身になった、など、皆さん経験がありますよね。

早熟と晩熟の子どもへの関わり方


今回、谷口輝世子著の「なぜ、子供のスポーツを見ていると力が入るのか」から見てみたいと思います。

この本では、著者がアメリカで子育てをしながら、経験されたことや感じたことをそのままの言葉で記されています。

なかなか他国のスポーツ状況を知る機会(特にジュニアスポーツ)はなかったので、非常に興味深い本となっています。

その中で、「スポーツペアレンティング」という言葉を知りました。

これは、「スポーツをする子供を持つ親に対して、よりよいサポートをするように啓発するもの」として紹介されています。



スポーツペアレンティングの章の中で、早熟と晩熟の子どもに対してメリット・デメリット、関わり方が記載されていたので紹介します。


早熟の子どものメリット

・大人からポジティブな励ましや報酬を得やすい。
・代表チームや上位チームなど競技的な経験を得やすい、よりよいコーチングや施設を利用しやすい。

など。


早熟の子どものデメリット

・他の子どもが同じレベルでやるために身に着ける必要があった基本的な技術の習得や練習の姿勢なしで、身体能力だけで競技ができてしまう。他の子どもは基本的なスキルを身につけなければいけなかった状態があった分だけ、彼らの体が成長いたときには、彼らの方が良いアスリートになっている。
・高い期待に沿うようにという重圧は、燃え尽きやオーバーユースによるケガに繋がる恐れがある。

など。

上記内容に関しては、日本でも同じようなことが言えると思います。
自分の子どもやジュニア選手のスポーツ指導に関わる時は、このような視点も大事だと思います。

また晩熟の子どもに対する関わり方のアドバイスとして、以下のようなものが挙げられています。

・バランスあるアプローチ。
・プロセスと道のりに重点を置く。結果に重点を置かない。
・子どもの成長に理解があるプログラム(チームや活動のこと)を選ぶ。

など。


ここに挙げた点も納得できますね。

ただ、この著書でも書かれていますが、自分の子どもだとなかなか落ち着いて言葉がけをするのは難しいかもしれません。
自分自身もそんな気がします。。苦笑

そんな時は「24時間ルール(試合後24時間経過してから試合について話し合う)」なども紹介されているので、興味を満たれた方は是非一読ください。


やはり親も指導者も常に学びが必要ですね!

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