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#26 そのアイシングって正しいですか?①

早速ですが、捻挫や打撲などのケガをした時、どうしますか?

多くの方が『冷やす』と答えられるのではないでしょうか。

実際に、スポーツ現場でも良くみる光景です。
いわゆる『アイシング(Icing)』というものですね。



ここで、考えてみてください

本当にアイシングは効果があるのでしょうか?

案外、周りのみんながしてるから、これまでもそうしてきたから、監督に冷やせと言われたから、と根拠が曖昧な方も多いのではないでしょうか。



デメリットを示す研究


近年、こんな発表がされています。

アイシングは肉離れなどの筋損傷後の再生を遅らせる

ラットの研究ですが、アイシングによって筋再生が遅れると結論づけています。

期待したい効果とは、逆の効果が見られています(>_<)

果たして、何が正しいのでしょうか?

アイシングの提唱者


そもそもアイシングは、いつ誰が提唱したのでしょうか。

1978年にゲーブミルキン博士が提唱したとされています。

しかし、実はこの方、後のち別の発表をされています。

『RICE処置の方法は過ちであった』


また、日本のスポーツ指導者向けの雑誌『コーチングクリニック』でも、アイシングはスポーツ医学の医師たちの経験によって提唱されたもの、と述べられています(2017年8月号)。


衝撃的ですよね!



と言って、アイシングすべてが否定されるものではありません

神戸大学の研究記事にも記載があるように、アイシングを盲目的に使うのではなく、考えながら検討していきたいところです。


どんな怪我なのか、痛みの強さや経過をみながら、使い分けていく必要がありそうですね。

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