薬に対して価値観と意識の違い
こんにちは。げーしーです。
最近キャンプが流行っているので今年はやってみようかなと思い奥さんに相談したら、「北海道は結構クマ出るから危ないらしいよ」との一言でやめました。
北海道怖い笑
クマが出ないところでキャンプします🥴
北海道でクマが出ないキャンプ場があったら教えてください🙄
今日は診察をしていて思った疑問?というか価値観の違い?って言うのを
つらつら書こうと思います。
獣医医療ってよりも情報の入手先による影響と自分ごとにできるかどうかって話です。
▲薬を嫌がる飼い主さん
時々、診察をしていて明らかに病気を抱えていて薬を飲んだ方が良いよなっていう症例を目にすることがあります。特に心臓系が多いですね。
そんな時に心臓が悪いから早めにお薬を飲んで重症化しないようにしましょうと伝えるのですが、「薬漬けはいやだから飲ませない」「薬の副作用が怖い」などなど色んな理由で断る方が少なくないです。
もちろん時間をかけて丁寧に説明するのですが中々頷いてくれない方もいらっしゃいます。最終的には治療を開始するのは飼い主さんの意思決定になるのでゴリゴリに押し付けることはできません。
んで、こういった患者さんってやっぱりご高齢の方が多いんですよね。
ここで「はい、じゃあ好きにしてください。」とシャットアウトするのは簡単で昔の自分はその傾向にあったのですが(昔の自分をぶっ飛ばしたい😓)
なんでこういった人達はここまで薬に対するアレルギーがあるのかを考えてみる必要があるかなと思いました。
▲薬を調べてみると
手始めにgoogleで「薬 怖い」と検索してみると意外にも”薬を怖がらないで”、”正しい薬の使い方”など薬の正しい知識を促すサイトが多くありました。ただいくつかは薬の副作用を大々的に取り上げ副作用の怖さを全面にアピールするのもちらほらみられました。
ただここで疑問が生まれます。
ネットで調べても薬に対して前向きなサイトが多い気がするけど、なぜ後ろ向きな人が出てくる??
▲信用する媒体の違い
そもそも情報得るソースが違うのかも知れません。今の若い世代の情報源ってネットからの知識が多い気がします。しかし、ご高齢の方の情報源は”テレビ”、”新聞”、”週刊誌”などのオールドメディアがメインです。
こういったメディアが薬を取り上げる時って医療事故による薬の使い方や今ではコロナに対して効く効かないなど瞬間的な話題が主です。
これだけを薬のイメージとして捉えてしまうと薬=怖いとなりがちです。
人間って知らないことや未知のものに対する恐怖って半端ないのでどうしても否定する事が多く、何万分の一の事例を大きくみてしまう事があります。
こうなると薬に対するイメージってどうしても良くならないですよね。
▲治療対象が自分ではない
もう一つは治療するのが自分ではないってところです。
薬を拒否する方には自分は毎日薬を飲んでいるという方も割と多くいらっしゃいます。そのお薬を飲む事で今の生活を維持できると理解しつつも、ことペットに関してはどうしても受け身になってしまいがちです。
しゃべる事ができない相手なので迷いや可哀想って気持ちが優先するのと、今の自分ではできない理想の生活っていうのをペットに体現してもらいたいっていうのがあるのかも知れません。
▲ここを突破するには
この2つの理由を解決するのって中々難しく、もはやメンタルの部分なんですよね。ただやれる事はシンプルで根気強く、
∴正しい知識をわかりやすく、何に不安かを明確にして取り除く事
∴今のペットの状況をより細かく伝える
これを徹底するしかないかなって思います。もちろん細かい部分では色々とあるのですが大枠はこれに尽きると思います。
正直、自分が上手く伝えられるているかはまだまだ自信がないのですが臨床現場に出ている以上は避けては通れない道なので改めて気をつけ日々頑張って行こうと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
では。♪(´ε` )