犬の性格は体の大きさだけではなく、頭の形にも関係がある!?
こんにちは。げーシーです。
久しぶりに後輩の結婚式のため東京に戻ったのですが、随分と寒くて「18度くらいか。なんだ北海道と気温はそんなに変わらないじゃん。」と思ってそのまま帰ると北海道は4度でした笑
→余裕でこっちの方が寒い。
→めちゃくちゃ薄着だったから風邪引くかと思った😓
今日は犬の性格についてです。皆さんもこの犬種はこんな性格が多い、とかはなんとなく知っていると思うのですが犬の頭の形を比べた性格の違いについてを紹介したいと思います。
▲統計の内容、頭蓋指数(CI)
犬は「小型犬の方が活発で興奮しやすく、大型犬の方が優しくおっとりした性格が多い」というのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは多くの犬種で当てはまり、理由として体が小さい自分を大きく見せるために吠えたり威嚇したりして自己防衛をしていたり、逆に体の大きい犬は過剰に防衛する必要がない分おっとりした性格が多いという風に言われます。
確かに診察していると大型犬と言われる犬種は比較的噛まない子が多くいるように感じます。しかし、いざ処置をするともれなく嫌がるのでそのパワーにはひとたまりもありません。もちろん怒るといった事は少なく単純に嫌がるだけなんですが😓
これに対して今回の論文では「身長での性格の違いは分かったが実際には頭の形も関係してんじゃね?」という内容です。↓↓
Dog Behavior Co-Varies with Height, Bodyweight and Skull Shape
今回の実験ではCIという頭蓋骨の幅と長さを計算して、CIが大きほどどういった行動が見られやすいかをアンケートにして調査したものとなります。
CIの計算方法は下の図のように
100✖️(頭蓋骨の幅➗頭蓋骨の長さ)で計算したものを採用しました。
赤矢印が長さで水色が幅です。
▲結果は?
結果としてはCIの数値が高いつまり短頭種の方がグルーミング行動や強迫観念が多く見られ、物を追跡する能力は低い結果になりました。
簡単にいうと飼い主に構ってもらう行為をしたり、気を引こうとするいたずら的な行動が多かったことを意味しています。
また長頭種と違い、獲物を追うような追跡能力に関しては低いという結果になりました。
▲短頭種は元々可愛がられる事がメイン??
今回の論文で述べられている結果として、「短頭種は可愛がられる犬として今日に至る変化をしてきたため、狩猟本能的な要素が低く、ある程度の問題行動を起こしても多めに見られ守られてきた傾向がある」という事でした。
この理論を提唱するのに必要な概念として”ネオテニー”という現象が大きく関わっていると言われています。そもそもネオテニーとは
性的に成熟したにも関わらず、幼生や幼体の性質を残す減少のこと。
ウィキペディアより参照
を言います。
簡単にいうと、「見た目が幼く見えてなんだか守ってあげたくなるフォルムをしているし、可愛いし繁殖させてどんどん増やして行こう!」といって現代まできた生き物が短頭種という感じです。
あくまでも極端に言っているので全部がそういう訳ではないのですがニュアンスはこんな感じです。
そもそも短頭種と言われる犬種はどのような歴史があるのでしょうか??
元々ブルドックなどは闘犬としての役割が強くあったみたいです。牛の屠殺(ブルベイティング)をメインで行っていた犬で、牛を噛み殺すために頑丈な顎と噛んで離さないまま呼吸ができるように鼻を短く性格も獰猛な犬へと品種改良していった形が短頭種の起源と言われています。動物愛護の観点から今は屠殺に使われることはなく一時期絶滅の危機も迎えましたが、一部のファンから愛され繁殖が進み、また性格も穏やかな子が多いとされています。
これらはマスティフから始まり、ブルドックやフレンチブルドックなどが該当します。
一方でもっと前、紀元前まで遡るとパグやキャバリアなんかは愛玩犬としての意味合いが強い動物であると言われています。
なので短頭種と言ってもそれぞれの役割があり、その環境にあった性格が養われている傾向があります。
ちなみにCIの数値が一番高い、要するに鼻ぺちゃ度が一番高いのはパグでブルドックなんかは案外マズルがある方としてデータに出てました。
チワワと同じくらいの数値でした。
目が真ん中によっているので長頭種とは違い狩には向いていない一方で、その幼児的な丸いパーツでずんぐりむっくりしたフォルムというのが愛らしくここまできた動物なのではないか?という事でした。
確かに、短頭種って良い性格をしているんですよね。甘えん坊な子が多いし明るいし、少しアホなところもあるし。笑
今回の実験ではまだ大まかなデータしか取れていないので、今後も頭の違いによる性格の変化というのは深掘りできそうなものになりそうです。
では。♪(´ε` )