トレードに対しての「真の自信」を獲得する
自分のトレードに対して自信を獲得するということはとても大切です。
「自信を持つ」ではなくて、「自信を獲得する」です。
実績もないのに自信を持っても仕方がありません。トレードにとってマイナスになるだけです。自信過剰になると、リスクに対して鈍感になりがちだからです。
私も専業になる前はよく勘違いをしました。勝ちトレードが少し続くと自信を持ってしまい、トレードが雑になってしまう。含み損が少し出ても「このくらいなら大丈夫」と思って放置してしまう。その結果、含み損が大きくなってしまい、大きな損失を出してしまう。
また、大した根拠もないのに「大丈夫。勝てる」と思ってしまい、エントリーしてしまう。その結果、大きな損失を出してしまう。
このようなことを繰り返してきました。
では、「真の自信」とはどのようにして獲得するものなのでしょうか。
この答えはすでに述べています。
先ほど「実績もないのに自信を持っても……」と述べたように、自信を獲得するには「実績」が必要なのです。
長い期間をかけて地道に勝ちトレードを繰り返していくうちに、実績が積み上がる。その実績に比例して、「自信」も積み上がっていくと考えています。
たとえば、「ここ3年間は毎月、利益を出しているので大丈夫」というように、長い期間かけて積み上げた実績によって自信を獲得するわけです。
逆の考えをすれば、「短い期間での実績による自信」は「真の自信」ではないということです。
「真の自信」を獲得するために、日々、地道に勝ちトレードを重ねていきましょう。
獲得した自信でメンタルをコントロールする
自信を獲得することでのメリットはいくつかあるのですが、主なものは以下の2つです。
①トレードでのストレスが軽減する
②エントリーするべきタイミングで自信を持ってエントリーできる
1つは、「トレードでのストレスが軽減する」です。
トレードにはストレスがつきものです。リスクを取って行うわけですから、ストレスがあるのは当然です。
とくに、負けが続いたときは大きなストレスを抱えることになります。
しかし、自分のトレードに対して自信を獲得していれば、そのストレスをかなり減らすことができます。
「負けが続いているが大丈夫。今までも勝ってこれたから大丈夫」
このように、自分にいい聞かせることができます。
ストレスがまったくなくなるわけではありませんが、それでもだいぶ減らすことができるでしょう。
もう1つは、「エントリーするべきタイミングで自信を持ってエントリーできる」です。
自分のトレードに自信がないと、どうしてもエントリーするときに不安がよぎります。「うまくいかないのではないか」「損をするのではないか」。このように思うと、エントリーのタイミングを逃してしまうことがあります。
しかし、実績によって自信を獲得していれば、迷わずエントリーできます。
「今までも勝ってこれたから大丈夫」
このように、自分にいい聞かせることができます。
まずは実績によって、自分のトレードに対しての自信を獲得する。そして、その自信をうまく利用して、メンタルをコントロールしていきましょう。
ポイント
自分のトレードに対して自信は、「長い期間かけて積み上げた実績」によって獲得する。
自分のトレードに対しての自信を獲得すれば、トレードでのストレスが軽減するし、自信を持ってエントリーできるようになる。
『FX デイトレードのすごコツ80』(出版社:すばる舎、著者:二階堂重人)より