デイトレで大きな値幅を狙える状況
この記事では「大きな値幅を狙える状況」についてまとめました。
誰しも、小さな値幅での利食いよりも、大きな値幅での利食いのほうがいいでしょう。
しかし、どんな状況でも大きな値幅を狙うと、勝率が低くなってしまいます。
大きな値幅を狙えない状況では、小さな値幅で利益を得ておく。
そして、大きな値幅を狙える状況では、大きな値幅をしっかり狙う、というスタンスのほうがいいでしょう。
私の場合、デイトレではリバウンド狙いや押し目買いで入ることが多いです。
リバウンド狙いはほとんどがスキャルピングなので、小さな値幅で利食いします。
押し目買いはスキャルピングではないのですが、それでもあまり大きな値幅を狙うことは少ないです。
ただ、大きな値幅を狙えそうな状況では、大きな値幅をしっかり狙うようにしています。
リバウンド狙いで入ったときでも、ポジションの半分を小さな値幅で利食いし、残り半分のポジションで大きな値幅を狙います。
押し目買いでも、直近の高値あたりで少し利食いし、残りのポジションで大きな値幅を狙います。
以下、どのような状況で大きな値幅を狙っているのかを、初心者の方にもわかりやすいように「条件」としてまとめました。
該当する条件が多いほど、大きな値幅を狙いやすくなります。
条件1 VWAPが上向きになっている
1つ目の条件は、「VWAPが上向きになっている」です。
VWAPとは「Volume Weighted Average Price」の略です。「売買高加重平均価格」です。
売買代金を出来高で割ったもので、当日の平均売買価格を表しています。
VWAPが上向きになっているということは、当日の平均売買価格がどんどん上がっているということ。
上値を追いかけている状況だと考えられます。
株価が上に大きく伸びる可能性があるので、大きな値幅を狙える状況です。
ただ、VWAPの性質上、寄り付きから10分くらいは判断基準にならないので、注意してください。
私はリバウンド狙いで入ってすぐに含み益が出たとき、VWAPが上向きになっていたら、大きな値幅狙いに切り替えることがよくあります。
結果として、押し目買いで入ったことになります。
条件2 上にレジスタンスラインがない
2つ目の条件は「上にレジスタンスラインがない」です。
レジスタンスラインやレジスタンスゾーンがない。
まったくないのが理想ですが、あったとしても、「現在の株価から上に大きく離れている」「強そうなレジスタンスではない」というのであれば、大きな値幅を狙ってもいいでしょう。
条件3 上に出来高が極端に多い価格帯がない
3つ目の条件は「上に出来高が極端に多い価格帯がない」です。
これもレジスタンスゾーンの1つです。
出来高が極端に多い価格帯の近くでは売りが出やすいです。
この価格帯で株を買い、含み損を抱えていた人たちが売ってくるからです。
なので、上に出来高が極端に多い価格帯がある場合は、なるべく大きな値幅を狙わないようにしています。
条件4 上に日足のメジャーな移動平均線がない
4つ目の条件は「上に日足のメジャーな移動平均線がない」です。
メジャーな移動平均線もレジスタンスになることがあります。
とくに、日足の移動平均線はレジスタンスになりやすいです。
「順調に上昇していた株価がある価格帯で急に下落したので、日足チャートを確認したら25日移動平均線があった」
ということがよくあります。
このようなことから、大きな値幅を狙うときは、上に日足のメジャーな移動平均線がない状況にしています。
条件5 好材料が出ている
5つ目の条件は「好材料が出ている」です。
これについては説明がいらないと思います。
好材料が出た銘柄は株価が大きく上がる可能性があるので、大きな値幅を狙えます。
条件6 日足チャートでバンドウォークしながら上昇している
6つ目の条件は「日足チャートでバンドウォークしながら上昇している」です。
バンドウォークとは、ボリンジャーバンドの±2σライン(または±1σライン)に沿って価格が推移することを指します。
ボリンジャーバンドでバンドウォークしながら上昇しているときも、株価が大きく上がる可能性があるので、大きな値幅を狙えます。
条件7 極端に厚い売り板がない
7つ目の条件は「極端に厚い売り板がない」です。
極端に厚い売り板があると、そのあたりで上昇が止められる可能性が高いです。
そのため、フル板を使って、「極端に厚い売り板があるかどうか、あるとすればどのくらいの株数なのか」ということを確認します。
まったくない、というのが理想ですが、たいがいはあります。
それを突破できる買い注文が入っているのかを歩み値を使って確認し、突破できそうなら大きな値幅を狙います。
以上です。
後ほど、チャートを掲載して、もっとわかりやすくします。