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ようやくチケットをゲット!いよいよ莫高窟へ(甘粛省③)

再び敦煌莫高窟参观预约售票中心を目指して

夏とはいえ、夏の中国の内陸の朝は冷える。長袖の上着が1枚あってもいいくらいである。昨日の屋台街の近くを通り抜けながら予約センターへ向かった。

早く並びたいという一心で向かっていたのだが、向かう途中に早餐(朝ご飯)の店があったことを思い出し、そこに立ち寄ることにした。

中国では割とどこにでもある、肉まんやお粥、豆乳を売っているお店である。これから学校や仕事に行く人たちに紛れて、肉まんを二つほど食べた。

すでに行列が、、、

朝の8時半くらいに予約センターに到着したと記憶している。すでに20人ほど行列ができていた。外国人はいない様子。中国人は微信で予約できるのになぜわざわざチケットを買いに来ているのだろう?と疑問に思いながら列に並んだ。

しばらくしてその理由が分かった。
彼らは旅行会社のスタッフたちである。手に身份证と呼ばれる中国のIDカードを20枚や30枚と持っている。そう、団体観光客のチケットを買いに来ているということである。

自分の前に並んでいる仲の良さそうな2人組の男たちも、それぞれ20枚から30枚持っている。いくら早くから並んでいるとはいえ、当日券が売り切れないか心配になってくる。

自分の後ろに外国人が並んだのを感じる。どちらかというと欧米人のような外国人である。普通話(いわゆる中国語)を話しているが、専属ガイドと一緒だった。こんな時に、外国人1人でチケットを買いに来ているのは自分くらいのものか。

9時になった。いよいよ開場となる。扉が開くと同時に人が雪崩こむ。記憶によればカウンターは3つが4つあったと記憶している。

自分の前に、7、8人くらいは並んでいただろうか。今か今かと自分の番を待つが、なんせ買いに来ているのは団体旅行のスタッフたちだ。1人につき、数十枚はチケットを購入している。この間に今日の票がなくなってしまうのではないかとハラハラしながら待つ。

念願のチケット!!

いよいよ自分の番が回ってきた。パスポートをスタッフに渡す。自分の票が残っているか気が気ではない。

しかし、スタッフは午前と午後どっちがいい?と聞いてきた。
え?選べるの?という気持ちで午前を選択する。
お金を払ってあっけなく票を買うことができた。258元。
パスポートを持って買いに来ているのは自分だけなので、カウンターから戻る時に後ろの列の人たちの視線が気になる。みんな自分のことを見ているような気がするが、なんの事はない。ただ自分の順番を待って要るだけである。自意識過剰である。

なんとあっけない幕切れ。何はともあれ念願の莫高窟へのチケットが手に入った。これで莫高窟へ行ける。

この後の行程が少々複雑で、チケットを持った観光客は、直接莫高窟へ向かうのではなく、数码中心と呼ばれる施設へ向かわなければならない。そこから莫高窟へ向かうようである。

KFCで一息


余談ではあるが、私は朝必ずコーヒーを飲む。中国の都市部では当たり前のようにマックやスタバ、個人経営の凝ったカフェが至る所にあるが、地方都市となるとそうはいかない。

コンビニにはネスカフェの甘いカフェオレか缶コーヒーくらいしか売っていない。そこで旅行中はいつもカフェ難民になるのだが、市内のショッピングモールにKFCがあったことを思い出す。そうだ。KFCならラテが飲めるはず。

中国では、マクドナルドの店舗数よりもケンタッキーの方が多い。しかも、中国のケンタッキーはご当地にアレンジされているメニューも豊富で、日本と比較されて記事になっていたことも記憶に新しい。困ったらケンタッキーへ。(決してコーヒーは美味しいとは言えないけど)

待ちに待ったコーヒータイムである。店の中は平時と変わらない。
コロナ禍であることを忘れそうになるくらいである。家族連れ、若い女性の一人客など。お客さんは多少気にはしているのであろうが、間隔をあけて座るなどの厳しい規制もない。

窓際に1人で座っていた女性が店を後にし、ふと我に帰りぼちぼち数码中心へと向かうことにした。大通りでタクシーを拾う。
運転手は珍しく女性だった。行き先を告げると慣れているようで、すぐ出発してした。

出発してしばらくすると、道端で停止した。運転手が若い女性2人組に声をかけた。
「数码中心へ行くの?1人20元でどう」
「いいわよ、乗るわ」

いやいや俺もう乗ってるんだけど。何と途中で乗合タクシーである。行きのバスといい、金を回収することにはぬかりがない。女性2人組も乗車し、数码中心へと向かった。

次回へ続きます。

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