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年初のごあいさつ

2022年の3月に京都大学を定年退職して、はや3年近くが過ぎようとしている。退職後もエチオピアでプロジェクトの研究員として仕事を続けていたこともあり、現役気分が抜けきらないまま時を過ごしてきた。それでもようやくプロジェクトも店じまいが近づき、ゆっくりとこれまでを振り返る時間がもてるようになってきた。書き散らかした断片的アイデアや、放り出してしまった仕事や、忘れていた資料が整理されないままにあちこちにあって、正直言ってそれらを楽しみながら片付けていくだけで寿命が尽きてしまうくらいだと思う。

2024年はなかなか大変な年だった。
1月:久しぶりに元旦をエチオピアで迎えた。同行した家人にとっては30年ぶりの村人との再会も果たして記念すべき年になった。が、帰国後、母が膝を骨折して1ヶ月以上入院し、続いて私も転倒骨折で手術。
2月〜7月:3ヶ月の入院とそれと同じくらいのリハビリ期間を過ごした。
8月:それでも復活して懲りずにエチオピアを再訪。
9月:次のプロジェクトの申請書作りに没頭。
10月:アジス大のマモさん来日。いっしょに久しぶりの東京へ。20年ぶりにマモさんの恩師でもある今田さんと再会。
11月:アジスアベバでプロジェクトの国際シンポジウム。6年間の終わりに感謝を述べているうちに、歳のせいかつい涙腺が緩んでしまう。
12月:今年3本目の原稿が間に合わず年越し論文となる。自宅で年越しそばをいただく。

2025年は、世界と自分の行く先を見つめながら、これまで以上に足元と健康に気をつけながら、新しい楽しいことをいつものように考えながら、研究成果の残務整理もすすめながら、家族や友人を大切にしながら、美味しいものを食べながら、ながらの人生を過ごしていきたいと思っています。

本年もよろしくお願いします。

北小松にて。


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