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『膝浜』三周年突入記念の「枕」


はじめに


今井雅子先生作『膝で夢を見るーー「膝浜」』が公開されたのが2021年12月3日の朝、五つの時を半ときほど過ぎた、8:56のこと。多くの人によってよまれており、リプレイのリンクがついているものをカウントすると、2023年12月22日朝現在、39と言うことで、13の三倍になっています。なんか、めでたい気分です。

はや、3年目に入っています。その後、「ピザ浜」、「Pizza Hammer」と続き、これに、膝枕iterらによる、派生作品が「寿司浜」、「幽浜」と続き、膝浜シリーズと言うジャンルが出来上がっています。これらの作品の読まれた回数を合わせれば100は超えているのではないでしょうか。永遠の名作シリーズのこれからの益々のご発展をお祈りしたいと思います。

そして、すべての原典である正調膝枕も。


3年目にはいったのを祈念してのまくら


浜助 この頃、日が経つのが立つのがやけに早ぇじゃないか。

女房 膝浜ももう三年目に入ったんだねぁ。早いもんだね。

浜助 三年目、って聞くとなんか引っかかるものがある。

女房 いつも、膝ザーといって一と三に反応してるからだろさ。

浜助 おらぁ、新幹線の座席番号まではこだわってないぜ。でもなんか引っかかるよな。

女房 三年目の浮気?

浜助 浮気?

女房 さいきん、コラボとか言っていろんな人と!

浜助 何言ってんだよ、膝を磨いているんじゃないかぁ。

女房 膝以外のもやってるじゃないか。

浜助 おまぇ、妬いてんのかよ。

女房 バカ言っちゃいけないよ。付き合ってもらえてんのが花だよ。

浜助 ところで、おまえ、USJとか言うところに行かねぇか?

女房 なんだよ、急に。

浜助 なんか、胸キュンがたくさんあるって、こんとこ、毎日、USJ話ばっかだぜ。記念写真とかいうもので盛り上がっているらしい。

女房 あんた、USJがどこにあるのか知って言ってんのかい?

浜助 住之江の目の前なんだろう? 高砂から住吉(すみのえ)までは近いからな。ほら、「はや住吉(すみのえ)につきにけれー」っ、てよぉ。

女房 どこの高砂?

浜助 京成高砂!芝浜からそう遠くはない。

女房 はぁ・・・?

浜助 同じ高砂だろうがぁ。だいいち、目出てえ船でいくんだからだいじょうぶだぃ。

女房 おめでたいのはあんたの頭だねぇ。助け船が何艘あったって足りゃしないだろさ。

浜助 おいおい、落語の高砂と一緒にしねぇでくれよ。

女房 あのね、三年目っていうのは節目の大事な年なんだよ。気合をいれて仕事しておくれ。

浜助 わかったぁ、わかったぁ、でも、時(とき)間違えんのは蕎麦屋だけにしてくれ。

おあとがよろしいようで。

クラブハウスでのリプレイ

2023年12月28日 年の瀬にsuzuさんとの掛け合いで。


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