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俺のX 2024年10月②

10/8

だいぶやばかった。びっくりした。

やばかったことをざっくりお伝えしますと、10/1に鼻出血が止まらなくなり職場から救急搬送されました。
ネバーエンディング鼻血であり、エンドレス鼻血でした。人間だけにピーポーである。動脈!

救急科で止血してもらってへろへろになりながらタクシー使って帰宅したら、夜にまた出血が止まらなくなり再び救急車。一日で二回も救急車に乗ることってあるんだ。実績を解除しました。解除したくなかったな。しっかりめに止血してもらって今度は電車で深夜に帰宅—―。

したんですけど翌日、気を付けてたのにうんこしてたらまた出血。イキんだのが良くなかったみたい。お尻と鼻をふきふきしつつ、こりゃダメだということで出血が落ち着くのを待って再び病院へ。診察の結果、即手術・入院となりました。うんこしたら入院した。実績を解除しました。解除したくなかったな。

あれよあれよと書類を書いて検査をやって、二か月前に入退院したばかりの病棟へ凱旋。いや凱旋じゃないよな。出戻り? 再収監?

全身麻酔で止血手術をやって一泊。まあそんなでもない手術ということで翌日の午前中にはサッと退院できまして。

とはいえ、退院しても出血したほうの鼻腔は止血ガーゼがパンッパンに詰め込まれた状態なので、鼻呼吸がたいへん困難。かつ手術後の微熱も相まってふらつきが極まっており、電車とタクシーを併用してなんとか帰宅。
そのまま10/6まで自宅療養を余儀なくされたという。やばかった。可哀想に!

微熱・頭痛・呼吸困難、すべてだいぶつらかった。寝る体勢がしんどいのでソファで斜めに埋まりながら、何をやろうという気にももちろんなれず映画を何本か観た。

ついに映画もしんどくなって「吉田類の酒場放浪記」とか「町中華で飲ろうぜ」をだらだら流していたら、お酒めっちゃ美味しそうだな、と思ってマジ泣きした。

は?

いやなんかこう、弱ってるときって「俺はもう二度と○○○できないかもしれない」とか自虐的かつ内向的に考えがちじゃないすか。もう俺は一生お酒を飲めないのかもしれない。これ。これが怖すぎた。

「ずーっと」はすごくこわい、というのは『ぼのぼの』でもあったね。こわいよね。こわかったなー。ボクはかわいそうだ。

で、昨日。久々に出社して、午後からは止血ガーゼをとってもらうためにまた病院へ行きまして、そしたら担当の女医さんが「本当はもう三日くらいつけといてほしいんだけど」とか言ってくるので、エッこれ今日とれないのか、とめちゃめちゃ落胆した。

「今日とれると思ってきたのに…」みたいにものすごくシワシワになりながら呟いたら、しょうがないなーみたいな態度でしたが、とってくれました! やったー!! 鼻で呼吸ができるってすごい! クリリンにはわからないだろうこの喜び!! ラクすぎる!! サンキュー女医!

そして二週間ぶりのバンド練習をし、居酒屋でビールを飲みました。こっちの実績は何度でも解除したい。最高~~~🍺

みんなも気をつけようね。

何に

だいぶやばかった

10/9

ちょいさむ

チョイ・サム

ユン・ピョウ

イップ・マン「誕生」

ユン・ピョウ「ちょいさむ」

何?

おれ何で、こんなに幸せなのかな

10/11

先週の休養中は久々にだーっと映画を観てたのでその感想をのべたい。のべたくなっている。ネタバレには配慮しないのでお気をつけて。

感想をのべたい最近観賞した映画はこちらです。
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
『リバー、流れないでよ』
『ミッシング』

よし、ネタバレ感想するぞ。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
やっと観た。アマプラで観ました。

ネット上で特定の界隈が異様に沸いていたのを観測してたのでちょっと身構えていたけれど、ちゃんと面白かった。みんな大好き因習村のお話。妖怪とか怪異とかとよくなじむ。

なんでみんな好きなんだろうね因習村。日本人的な忌まわしさの原風景なのだろうとは思うけど。陰湿さにシンパシーを感じる、なんか文化人類学的ななにか、ありそうよね。

本編ね。水木とゲゲ郎のバディ感はちょっと取ってつけたようにも感じたけど、終盤の展開で水木の記憶がーーって、原作のほうにそうやって寄せるのかーっていうの。オッやりやがったなーと思った。

ご都合的っちゃそうだけど、この映画によって逆に原作側の味わいに深みが増すというのはおもしろい。エンディングの原作ビジュアル使った演出が映えましたね。よかった。

沙代ちゃん可哀想すぎ問題。問題っていうかこういう作劇なら仕方ないというか、個人的には「だよなあ~」だった。だよなあ。因習村だもんなあ。いっぱい殺してるしそのへんのバランスは取れてるしなあ。可哀想に。

それでいくとラスボスのジジイ、悪いのは悪いんだけど、もっと悪くできなかったかなーってなんとなくモヤモヤしている。無理かなあ。

しっかり胸糞で吐き気をもよおす邪悪ではあるんだけど終盤の舐めプ煽り台詞が小物感につながって、流れ的に結局ボコボコにされるんだろうなーと思えてしまって。それで胸糞ラスボス感が尻すぼみしちゃったような気がする。

なんかこう悪事に自覚的なキャラだと、人間だなーって思ってしまうというか。人外なんだな、だから話が通じる相手じゃないんだなーっていう絶望感がほしかったというか。

哭倉村(因習)VS幽霊族(因習)の構図で、人間に寄り添ったほうとそうじゃないほう、みたいな対立もあったしさ。そこでもっとイライラしたかったというか。もっと絶望したかった。

そのフラストレーションでムカムカと盛り上げて、お腹の鬼太郎powerでドカーン、やったー! みたいなのってダメだったかなあって。やりすぎかな。ちょっとホラー感が減っちゃうか。うーん。だめかな。だめかあ。

『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
話題作なのは知ってたし劇場公開時から観たかったやつ。

展開・設定に納得してうなずく「ほうほうほう」ってテンポのまんまお話が進んでいくので、終盤までノーストレスでイケたのがまずすごい。全体通してすごく楽しかった。

「組織」と「個人」ねー。上申っていうシステムにのっとって、とんでもない緊急事態でも組織を崩さぬように……って、ハタから見てると滑稽というかおかしみもあるけれど、非日常に気が狂ってしまわないようにするための術としては有用なんだよな、と思った。

正常性バイアスも決して悪いことばかりではない。組織だから頑張れるというところ。ある人にはある。正常であることより日常こそ肝要。

で、結局のところ、上司の未練が原因というね。ここで「個人」がバッと出てくるの、あーってなって気持ちよかった。個人が集まっての組織であり社会であって、協力し合うことでのみ成せることもあって。そういうところが日本人の快楽原則なのかもしれない。

あー。

大山のぶ代さんが亡くなったらしい。
あー。

「トリビアの泉」に「ドラえもんの声で有名な大山のぶ代はアルカノイドがうまい」みたいなネタでご出演されて、実際にプレイしてRTA実況みたいのをやってくれてたんですけど、ちょっと途中ミスして詰まっちゃったとき「このやろう……」っていう静かな罵りを(あの声で)呟いてらっしゃって、すごい笑った記憶がある。最後に語る思い出がこれでいいのかわからない。混乱している。これからも引き続き作品を楽しませていただきます。

10/15

ちゃんと露悪的な言い方じゃないと、本当に伝えたい人たちに伝わらない。婉曲な表現でやんわりとやっててもダメ。強い言い方が必要なときもある。

みたいなこと、やっぱりあるんだよな。そうだよな。

「お前は愚かである」という言い方をすることで「愚かなのはお前だ」という反論を引き出し、言ったほう言われたほうそれぞれで焼却炉をこしらえてはガンガンに燃料をくべる。

まず「その言い方は不快だ」「そう言われると不快だ」と感じさせなければならない。そうしないと届かない。そういう言い方や書き方というのがあるのだ。

届けたい強い言葉が思いがあって、届いてほしい人がいる。多少相手を傷つけることになっても、余波で知らない誰かを巻き込むことになったとしても、それでも。

強い言葉が大河を漂って、本当に届けたかった人に拾われず、他の誰かに悪意だけが汲み取られてまた別の悪意が生み出されるのだとしても
ドロドロの腐った汚水が垂れ流されるタイムラインが生まれるだけだとしても。

なるほどな。わかる。気のすむまでやればいい。ただこれだけは言わせてくれ。

悪意に淀んだドブ川を泳ぎ切ったとしても、その先にはきっと何もありゃしないぜ。

ガハハハ。やーめた。ドブ臭い川べりでビールを飲もう(お茶でもお水でもいいよ)。

久々にお弁当をつくった。茄子も豆腐もあったので、どっちもひき肉と合わせてぶっこんで麻婆ふうの炒めにしたんですけれども、この料理は何と呼ぶべきか。

「麻婆茄子豆腐」なのか「麻婆豆腐茄子」なのか。

調べてみました!

調べ方は簡単。Google先生で両者を検索にかけて多いほうが正式な料理名です。ではいってみよう。カチャカチャ……せーの

ドン!

麻婆茄子豆腐
約 6,970,000 件

麻婆豆腐茄子
約 6,970,000 件

なんでや。なんで? おんなじ数ってことある?

と思ったけど、そうか、たぶん単語を分解して検索するから並びそのものは関係なくなっちゃうんだ。なるほどね。おれはインターネットにくわしいんだ。

ダブルクォーテーション(”)を使って、完全一致する単語のみを抽出・検索する設定にして再チャレンジだ。

やるぞ!

"麻婆茄子豆腐"
約 66,900 件

"麻婆豆腐茄子"
約 101,000 件

出ました!

よって、麻婆豆腐と麻婆茄子をいっしょにした料理は「麻婆豆腐茄子」に決定です!

……?

いやめちゃくちゃ違和感ある!! マジか?? 大手レシピサイトとかだと圧倒的に「麻婆茄子豆腐」「麻婆なす豆腐」が多いみたいだが!?

単に「麻婆豆腐」に引っ張られて「+茄子」で検索範囲が広がってるだけ? でもそんなら検索で「” ”」でくくる意味なくなってないか? 完全一致検索ってどうやればいいんだ?

ちなみに「麻婆豆腐」単体で検索すると、結果は約 18,700,000 件で、「麻婆茄子」だと約 7,330,000 件になって大差で「麻婆豆腐」がメジャーということになるんだが?

この検証、続きをちょっと別の機会にやろう。やりたい。やれるかな。Google検索に詳しい方、どなたかこのからくりをわかる方いらっしゃらないかな。おれはインターネットにくわしくないんだ。

10/16

「匿名の正義」っていうのが単純に気持ち悪いのかもしれない。

トラックに轢かれそうになった子どもを身を挺して助けて両親らに感謝されるも「では私はこれで」と名乗りもせずに去っていく—―っていうのは、カッコいいですか。どうかな。どうだろうか。

いや別に名乗れよ、とは思うか。単にカッコつけたいだけだろ、とか辛辣なツッコミを入れたい気持ちもある。

それはそれとして。発信者自身に自分が匿名であるという自覚があって、実際の自分と切り離しているからなんでもできるしなんでもやってよい、みたいなところ。

見つからない見つけられない安全地帯から悪口を投げるっていうのは論外の愚か者だけれども、匿名だからこそ言えることもあるというのは別に悪いこととは思わない。俺にしたってnoteで通りすがっただけの人からしたらほとんど匿名みたいなものだし。

なんというか「自分と切り離されているから大丈夫」みたいな、バレないという根拠のない謎の自信もそうだけど、そのへんからこしらえられた「正義」っていうのに、なんかモヤるというかね。

匿名って「その他大勢」でもあるわけじゃないすか。誰でもない、大きななにかの一部というか。

そりゃ自分以外の人間みんな「その他大勢」ではあるけれど、その、なんかわかんない大きな存在におもねって小さいツブツブになってて「正義!」みたいに吹聴しているの、気持ち悪いっていうか怖いっていうか。いや民主主義全否定になるかなこれ。こわい。そうじゃないんだけど。うまく表現できない。集合体恐怖症みたいな感じか? ちょっと違うな。

がん細胞を想像するとちょっとしっくりくるところはあるか。

何らかの体組織の一部ではあるけど、そいつだけ違うせいで身体全体を蝕んでいく感じ。でもがん細胞自身は別に身体を悪くしようとも思ってなくて、何なら良かれと思って自らの性質を貫いているだけ、みたいな。
その他大勢の中の、“匿名”の正義。それが気持ち悪い。どうだろう。

うーん。違うかな。だから何やねんっていう話か。
俺が単純にインターネットの悪意の正体みたいなのが知りたいと思っているだけなのかもしれない。怖いもの見たさで。気持ち悪いからこそ。
ネットに蠢いているそれぞれの正義マンとは、膝つき合わせればちゃんと話ができるんだという希望は捨てたくないと思ってもいるのだろう。

いやもう正義でも悪意でもどっちでもいいか。発信者はみんな一人の人間で、本心から発信しているんだと思いたいんだろうな。

もちろん、そんなわけねえだろっていうのはわかる。推しアイドルのカフェでまったりツイートも昔からおっさんがやってる(極端)。わかるよ。わかるけどやはりかなしい。綺麗ごとすぎるかな。でも人間みんなペルソナ戦士になって無双できてワーイってやれるのが昔ながらのインターネットだったし、そこはぐいっと清濁併せ呑むしかない。それはそう。わかる。

そもそも本家Xやめちゃって対話のチャンネルを自分から潰しといてなんやねんってなるよな。対話のチャンネルだと思えなくなったからXやめたというのもあるんだけど。単に興味だけは続いてて観測だけはしたいって感じ。

それはそれで羞悪だな。何が言いたかったんだっけ。
真偽に関わらず匿名で正義ヅラしてボコってるのハタから見てて気持ちのよいもんじゃないよなという話? そうかな。そうかも。

というかやめたはずのXについてこんなにコチャコチャ考えているの、自分からフッたのに未練タラタラのクズ男っぽいムーブで気持ち悪いね。ごめんね。ビールでも飲むか。清濁とともに。

10/17

唐突に映画の感想も書きます。ネタバレもしますのでよろしくお願いします。

『リバー、流れないでよ』
あー居心地がいい。居心地がいいなーと思った。

映画の感想でよく言っている気がするな。でも実際そうだった。時間芸術っていうかタイムベースメディアというか、そういった作品を観賞しながら過ごす時間を「居心地がいい」と感じたってのは最上級の誉め言葉じゃないすか。でも面白いとはまた別ではある。

本作は面白くもあったからさらに居心地がよかった。よかったなー。

まず2分間のタイムリープを繰り返すっていう設定がめちゃくちゃ強い。2分程度じゃキャラクターもそこまで移動できないので自然とシットコムみたいに舞台が限定される。限定されることに納得感がある。

あとロケハンの手間もだいぶ減るのはいいよね(誰目線?)。舞台が京都の山奥、川沿いのちょっと複雑な構造の老舗旅館っていうのもよかった。

「何がどうなってるの!?」という旅館スタッフや居合わせた客たちの混乱とともに、とにかくあくせく旅館の階段をのぼって降りて客室とか厨房とか川とか入って出て、そのめまぐるしさがまさにコメディで楽しかった。キャラ達がだんだん理解してきて「わたしの初期位置は~」とかメタっぽく言い出したあたりからふふっと笑えてくる。

連続する2分間のなかで変化していく人間関係。天候も毎回微妙にちがうけど、中盤あたり「次(の2分間)ちょっと休憩しませんか…」みたいな台詞でふわっと雰囲気が弛緩して別の映画のようになるのもいいなーとなった。

静かなワンシーン2分ってそんな短く感じなくて、キャラの独白でドラマ部分もちゃんとやれてたのすごい。できるもんすね。

『ミッション: 8ミニッツ』を思い出したけど、タイムリープもので短時間(数分間)を繰り返すっていう設定だけしか合ってないな。スリラーな設定とか展開をドタバタラブコメっぽいの方に振ったらこうなった、みたいなところはあるかな。

あと『MONDAYS~』のほうもそうだけど、映画っぽい撮り方をしてても「舞台演劇っぽさ」って残るんだなと思った。あえてやってたのかな。

そして本作は主演の藤谷理子さんがとても印象ぶかかった。しげるさん好きそう~~自分でも思う。インスタフォローした。

10/20

ちょいじゃなくさむ
ちょいうれしい


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