我が家の英検3級ライティング(英作文)対策 ~小学生向け~

2025年1月現在、英検3級のライティングは、Eメールと英作文の2問が出題されます。このうちEメールは新しく追加されたものです。一方で英作文から以前からあるものです。純粋にライティング問題は近年の問題改定により追加されました。今後英検がライティング問題を重視していこうとする姿勢が伺えますね。私も英語の試験の作問をしていたから分かるのですが、ライティングの問題は採点が大変です。まず、内容について採点基準を設けて、どこまで点を入れてどこからは入れない、というのが難しい。また英検は未だに多くの受験者はペーパーで受験し、手書きでライティング問題を答えます。それを読むのがまた大変。現在SCBTでは、ライティング問題でキーボード入力もできますし、用紙をもらって手書きで回答することもできます。

ここでは、まだライティング問題が英作文しかなかった頃の我が家がとった英検3級のライティング試験対策を紹介します。基本戦略が分かれば、みなさんのご家庭でもアレンジができるかと思います。ライティングの問題に正攻法でアタックするのは、正直小学生には荷が重いと私は思います。みなさんの読み、そしてお子さんの英語力に合わせて応用してみていただければと思います。

ライティング(英作文)対策の基本戦略

  • ある程度汎用的な答えとなる、テンプレートを用意し、それを覚えさせる

    • テンプレートは回答の条件である2つの理由、そして字数制限である25~35文字に沿ったものとする

  • 字数制限対策(=子供がアレンジしないといえない字数を減らす)のために…

    • 問題文自体を流用する

    • 2つの理由の書き出しも指定する

  • (ここが大事)テンプレートに合った問題にぶつかるよう、何度も受験する

3点目は解説がいるかと思います。これが私が別の投稿でオススメしている子供に試験の”落ち”慣れさせる理由にもつながっています。回答のテンプレートを用意したら、何度も受験させます。その場合、ペーパー版よりもSCTBの方が良いでしょう。我が家の場合、子供の能力、そして他の活動(習い事や塾、学校活動など)との兼ね合いでテンプレートは1つを覚えるのがせいぜいだと判断しました。

もちろん一番良いのは本当のライティング力をつけて、どんな問題に対しても臨機応変に自分で考えて回答することです。しかし、それが難しい場合にはテンプレートが有効です。また、本来であればテンプレートも問題の内容に合わせていくつか用意すれば、それだけどんな問題が来ても対応の幅が広がるでしょう。でも、それができるのはそうしたテンプレートを使いこなす思考力と幅広なテンプレートを覚える暗記力です。

こうした能力やそれをつける時間もない(というか他のことをさせたい)と私は、一つのもっとも汎用的であり、自分の娘たちが覚えられるだろうテンプレートを用意し、それを覚えさせました。あとは、何度も英検を受験させることで英作文の問題が用意したテンプレートと合致するまで受験させました。我が家の場合、3人の娘たちは皆この戦略で英検3級にチャレンジして、結果的に4~5回ほど受験し、小学6年生には英検3級に合格しました。そして英検3級を利用して、中学受験に挑みました。ペーパーテストは年に3回しかないため、この戦略をペーパー試験でやると1年かかります。中学受験で英検利用をしようと思っていたら、これでは間に合いません。しかし、SCTBであれば、ほぼ1カ月に一度受験できます。1カ月に一度に受験していたらそれだけ狙った問題にあたる確率はあがります。それを狙いました。こうして何度も受験することもあったため、娘たちは英検に落ち"慣れ"する必要があったわけです。

参考までに我が家で使って実際のテンプレートをご紹介します。上述の通りたった一つのテンプレートです(笑)。実際の過去問に対してテンプレをあてはめたものを私は5つ用意しました。これは5つの違う問題に対して同一のテンプレートを当てはめさせる練習と、テンプレート自体を覚えさせるためのものです。

以下より実際のテンプレートのご紹介です。

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