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カナダへ視察に…来たの❓

広大な森林…氷河の山々…美しく彩られた草原…ここはカナダなのだ。   カナダは今、小麦が大不作だというので、俺は視察に来たらしい。

…らしいと云うのは、現地の人間がそう言っているからだ。しかもネイティブな英語で…

カナダの小麦が不作だと、日本のパンの値段が急騰するらしい。…らしいと云うのは、現地の人間がそう言っているからだ。ネイティブな英語で…

パンの値上がりは防がねばならない。なぜなら俺はパンが好きなのだ。その個人的な使命感を帯びて、俺はマサチューセッツ工科大学の飛行機で上空より小麦畑を視察している。

このマサチューセッツの飛行機は多分、スピードがのろいのでセスナ機だ。広大な農地である。畑に水平線があるのだ。しかもそれが曲線になってる。地球が丸い事を実感する。

眼下の畑一面が真っ赤だ。素晴らしいゴーギャンの美術作品を見ているようだ。しかし、それは広大な紅葉のようにも見える。

同乗の現地の研究者に確かめると、あれは小麦が枯れているのだと云う。  原因は地球温暖化ではなく、covid-19 の為だと云うのだ。

恐ろしい眺めだ。何とかしなくてはならない。小麦を救うワクチンはまだないらしい。

現地の研究者がネイティブな英語で熱く語っている。何とかならないものだろうか?アイデアを考えなくてはならない。必死でそれを考えているうちに目が覚めちゃった。

しかし、不思議な事に気が付いた。俺はそれほど英語が得意じゃないのに、現地の研究者のネイティブ・イングリッシュが全て理解していた。しかも、ネイティブに会話もしている。夢の仕組みは面白いね。

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