青の世界の裸婦…幻想の愛撫…
夜の波止場の桟橋に、透明な壁(多分、ガラスらしい)のベッドルーム… 群青色の小さな世界に、二つだけ灯りが点っている。
シュールリアリズム感がいっぱいだ。ベッドにはポール・デルヴォーが描き出したような金髪の裸婦が純白の裸身を横たえている。
その傍らに、ココア色のストールを裸身に巻いただけの少女が佇んでいる。裸婦は長いまつ毛の目を伏せている。
形の良い乳房が静かに波打っている。可愛い鼓動さえ聞こえるようだ。
夜の波止場に魚釣りに来た俺は、この情景にたじろぎ逡巡する。 少女が早くいらっしゃいと青いつぶらな瞳で促す。
俺はベッドに近づき、幻想的な光に包まれて愛撫を… 「待て!」 これは何かの、おとり捜査かも知れない。
飾り窓の女はオランダで見たが、この少女は明らかに違う。 俺は竜宮城の浦島太郎じゃないぞ!
じゃ、ここは何処の国だ? 待て待て…俺は最近、コロナの為に出国してないし…
えっ!えっ! その時、浅き夢の中で気が付いた! これが夢であることを…やっぱりね…
今朝はなんだか夢をたくさん見た。でも、鮮やかに覚えていたのは、この夢だけだった。将にシュールリアリズムの世界旅…なんだか得した気分(笑)