時は過ぎてゆくものじゃない。やってくるものダ。だから生きる上で過去などなんの意味もなさない、俺はそう想フ
時の流れに身を任せ 時間の存在を忘れるぞ。大海原を潮がゆっくり流れている。大空を綿あめの雲が動いている。太陽が東から西へ歩いている。
月や星たちもダルマサンガコロンダごっこのように、気が付かないうちに、宇宙をそっと滑っている。
俺は時の流れを見つめる独り遊びが好きだ。時は確かに動いている。それをビジュアルで分かるのが砂時計。上から下へ滑り落ちる砂は時そのものだ。
時の流れに身を任せた独りの至福、時空の中の我が人生よ。時をジッと見つめて想うこと、広大な時空間の片隅に存在して俺は今、空間を見つめているのだと…決して時間ではないのだと…
時間は人類が便宜上作ったものであって、宇宙にも地球にも存在しない。なのになぜ、人間は時間に追われたり追いかけたりするのか…
時間と空間の逆向きの因果をタイムトラベルしたり、時間の向きを時間の矢と定義したり…アインシュタインの一般相対性理論などは100年間も誰も分からない理論で人類を振り回したり…
科学なんて進歩しているようで、何も進んじゃいない。この新型コロナウイルスに対する人類の大わらわを見れば分かる。ちっぽけなウイルスひとつ駆逐できないのだ。それが人類なのだ。
時間は単に出来事や変化を認識する為の概念に過ぎない。時間はある方向には変化するが、逆方向には変化しない。不可逆現象…科学の大先生たちはそう言って自分たちの弱力を慰めている。だからどうした…と言いたい。
俺は想う。時は過ぎゆくものじゃない。それは詩人の戯言だ。時はやって来るものなんだ。だから生きる上で過去などなんの意味もなさない。過去なんて捨てちまえ!これが言いたかっただけさ。