カードゲームにおけるプレイヤーの立ち位置について

最近、モンストゴールドラッシュバトラー(以下、ゴルバト)というゲームをプレイして、カードゲームにおけるプレイヤーの立ち位置について考えさせられた。
ゴルバトは、モンスターストライクのキャラクターを使ったボードゲームだが、勝敗はルーレットではなく、チャンスカードの使い方によって決まる。
そのため、ボードゲームというよりは、カードゲームの側面が強いゲームだと言えるだろう。


そこで、今回はゴルバトをカードゲームとして捉えたうえで、カードゲームにとって何が大切かを考察していきたいと思う。

1. 試合時間が長いカードゲームは悪か?

ゴルバトのレビューでよく見かけるのが、「試合時間が長すぎる」という意見だ。
しかし、私はこの意見に賛成できない。
国内シェア1位の遊戯王マスターデュエルでも、1試合35分程度の試合はざらにある。
1vs1のターン制ゲームで、およそ17分は画面を見てるだけだ。
そんなゲームがシェア1位なんだから、ちゃんと30分自分で操作して考えることのできるゴルバトの試合時間が長いことはないだろう。


もちろん、試合時間が長すぎると、集中力が持たなかったり、飽きてしまったりすることもあるだろう。しかし、その分、プレイヤーの選択肢が広がり、より戦略的なゲームプレイが可能になる。また、試合時間が長いことで、より深い没入感を得ることもできる。

2. プレイヤーの視点について

ゴルバトの上級者の中に、「初心者はモンスターを強化したり戦闘したりすることばかり考えており、勝利条件を無視している」という意見がある。

ゴルバトはカルドセプトというゲームと比較されることも多い。
カルドセプトというゲームでは、スペルカードを用いて運要素を減らすことが重要だという意見が多い。加えてゴルバトでは、収益に関わるモンスターカードの種類が極端に少ない。
そのため、モンスターよりもワイルドカードを重要だという意見が出てくるのは自然な流れだろう。

しかし、私はこの意見には賛成できない。ゴルバトは、モンスターストライクのファンゲームだ。
モンスターと一緒に戦って勝とうとする精神のほうが普通だと思うし、モンスターにバトルさせることがこのゲームの醍醐味だと思う。
モンスターと一体になって戦う。
人気のカードゲーム程、この点に重きを置いており、表現にこだわっていると思っている。
本家ユーザーを取り込むためには、ゴルバトにもこの要素が必要なのではないかと思う。
そのため、モンスターカードを特殊召喚したときにワイルド効果が発動するなど、モンスターが活躍する環境をもっと作ってほしいと思う。

3. 今後について


ゴルバトには、今後coop要素が追加される予定だ。これは、多くのプレイヤーが待ち望んでいる要素だろう。しかし、シーズン2のカード追加でかなりアソビの幅が狭くなってしまった印象があるので、少し心配だ。

coop要素が追加されると、カードのバランス調整が難しくなる可能性がある。また、勝利条件も変更される必要があるだろう。そのため、coop要素が追加されても、これまでのゴルバトの良さが失われないようにしてほしいと思う。

また、モンスターと一緒に戦っていると感じさせる、没入感のあるゲームシステムの構築も望まれる。そのためには、モンスターカードの能力を強化したり、モンスターカード同士の連携の幅を広げる必要があるだろう。

ゴルバトは、まだまだ発展途上のゲームだ。今後のアップデートで、さらに魅力的なカードゲームになることを期待したい。


よろしければサポートをお願いします! いただいたサポートは、実況機材投資、スプラトゥーンの攻略動画作成に使用します!