やはり「克己に限る」のだ。

『肉体は性欲や死への欲求など、本能に従う動物に例えられている。頭ではよい悪いを考えていても、肉体は動物であり、本能的に行動してしまうというのだ。そしてこの動物的な部分を否認したり、無理に抑圧したりすることは避けるべきだとユングは説く。「われわれはそういう影の部分を抜きにしてはまとまりのある全体を成していることができない」そもそも自分ときちんと向き合わないからこそ、私たちは無意識界の「闇」に沈んでしまうのだ。~善人とは暗黒面がない人をいうのではない。誰にでも暗黒面は存在する。むしろ自分の中に悪があることを自覚しているのが善人であり、自分の中の悪を認めようとしないのが悪人なのだ。完全な善、完全な悪を求めることが悪を生んでいる。自身が絶対に正しいと思い込み、他者を絶対悪とみなすのは宗教に限らず、何かを狂信する人や原理主義者に特徴的な行為である。人は自分が正義を守る正しい存在だと信じることで、何をしても許されると思ってしまう。目的が正しければ手段は問われない、大義のためなら犯罪も許されるという考え方だ。世界を敵に回すよりも、まずは自分の中の暗い部分、自分の欠点を認めるほうがいい。ユングもこう言っている。「人間が自分の本性の裏側をはっきりと見ることを学び知るようになると、それによって人間は周囲の人々をもよりよく理解し愛することを会得するようになるだろう」』

やはり「克己に限る」のだ。

「悪」は人間の心の一体どこに眠っているのか
「スター・ウォーズ」が見つめる"善と悪"
https://toyokeizai.net/articles/-/319756

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