名曲「駅」
「見覚えのあるレインコート」
そんな印象的なラインから、切ない女心が描かれる、名曲「駅」
若い頃を少し過ぎた男女の、哀愁的で叙情的な世界観が、心情豊かに表現されている
後半、クライマックスの場面
「ひとつ隣の車輌に乗り、うつむく横顔見ていたら、思わず涙こぼれてきそう」
隣の車輌に乗った彼女の手のひらと、俯く彼の手のひらにはまだ何もなく、駅や電車では、物憂げな男と女が何気に視線を配りあっていた、あの頃
かつての駅や電車には、そうした情緒が確かに存在し、素敵なドラマが内包されていたのだ