鮫とオオタニと私 (4)
2018年、相次ぐ体調不良
2018年3月、取材のために訪れた熊本で私は緊急入院しました。胆石による急性胆嚢炎。それを皮切りに5月には胆嚢摘出手術、7月には大腸ポリープの切除と入院が続きます。この歳まで入院したことなどなかったのに、いきなり3回の入院。
体調に引きずられるように、鬱症状も悪化していきました。自由にならない体、読めない予定、片付かない仕事。2014年のプレッシャーが再来したのです。筆が、進まなくなりました。
モチベーションの方向は?
元々、手持ちの技術を換金するために消去法でライターになった私。何をどう書くか、何を伝えるか、それをある程度コントロールしなければならない編集記事では、モチベーションを支えるのが難しいのです。
JAWS-UGの取材を通して、何も私が取材して記事にしなくても、みんなイベントのこともJAWS-UGメンバーのこともちゃんと知っているじゃないか。そんな気持ちになったのも、モチベーションが弱まったひとつの要因でした。
きっかけは北海道に
NoMaps 2018の取材に、10日間ほど北海道に行ってきました。キャンピングカーが修理から帰ってこないので、普通乗用車で行き、ホテルを取るという高コストな取材になりましたが、この取材を通して私がやりたかったこと、やろうと想っていたことを改めて思い出しました。
JAWS-UGのメンバー同士は仲が良く、確かにお互いのことをよくご存知です。でも、JAWS-UGのメンバーと面識がない人、そもそもJAWS-UGの存在を知らない人、自分の地方でもIT勉強会があることを知らない人。そういう人に、「地方でもこんな場があるよ」「地方でもこんな風にがんばっている人がいるよ」と伝えたくて、地方取材を始めたのです。JAWS-UGの人がJAWS-UGのことを知っているからといって、私の目的が損なわれる訳でも、達成される訳でもなかったのでした。
もうひとつ、北海道に行って思いだしたことがありました。動き続けること、自分の足で遠くへ行き、見て、聞くこと。それが自分にとって大切なんだと。新たな刺激を受け続け、活動するエネルギーは、動くことで得られるんだと、改めて実感しました。
初心に戻ろう
体調不良で薬は増え、仕事関係のみなさまにも多大なご迷惑をおかけしました。しかし立ち位置を、軸足の置き場所をやっと思い出しました。これからもう一度、初心に立ち返ってコミュニティ取材、地方活動取材を続けたいと思います。
悩みがすべてなくなった訳ではありません。でも、進もうと思います。
(悩みといえば8月のre:ナントカのレポートをちっとも書かないうちにナントカFesta目前となってしまいましたがどうしましょう……)←たぶん後で消しますw