鮫とオオタニと私 (2)
突然のお誘い
ある日Facebookメッセンジャーに、1通のメッセージが届きました。差出人は大谷イビサさん。数年前に一度取材現場でご一緒したことがあるだけで、メッセージをやりとりするような仲ではなかったので、何事かなと驚いたのを覚えています。
メッセージの内容は、仕事の件で相談があるので会えないかというものでした。私は当時のオフィスに、大谷さんを訪ねました。そこで聞かされたのが、「JAWS-UG on ASCII」立ち上げ計画でした。
「コミュニティのサイトをやるなら、地方取材は欠かせない。立花さんの取材記事を読んで、こいつなら任せられると感じた。協力してくれないか」
地方って言ったって、どこに行けばいいのよ
話の趣旨は分かりましたが、地方取材といってもどの程度をカバーすればいいのか。交通費の都合などもあるでしょうし、ある程度エリアが限られるだろうと最初は考えていました。大谷さんは気軽な雰囲気で、こう言いました。
「俺、東京やるから。あと全国行ってきて」
「すみません、クルマ移動なので沖縄や離島は無理です。北海道はなんとかなりますが」
「じゃあそれでいいよー」
だいぶ狭くなりました。
こうして、JAWS-UGの地方支部を巡るフリーランス時代第2期がスタートしたのでした。