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レオ=レオニと安野光雅さん−20190521

こんにちは 絵本・児童書の編集者 しげみつふうかです。
毎日の読書記録のメモと、面白かった作品を書いています。

昨日の読書リスト
「しりとり」安野光雅 さく え
「せんにんのみかん 伊豆の昔話」福知伸夫 再話・絵
「うでわうり」スリランカの昔話より プンニャ・クマーリ 再話・絵
「さがしもの」森洋子
「ガンたちとともに」コンラート・ローレンツ物語   イレーヌ・グリーンスタイン作 樋口広芳 訳
「夢を諦めなかった13人の女の子の物語」チェルシー・クリントン作 アレグザンドラ・ボイガー 西田佳子訳
「世界にひかりをともした13人の女の子の物語」
チェルシー・クリントン作 アレグザンドラ・ボイガー 西田佳子訳
「せかいいち おおきなうち」りこうになったかたつむりのはなし レオ・レオニ
「6羽のからす」レオ・レオニ
「イマジン」ジョン・レノン詩 ジャン・ジュリア絵 岩崎夏海訳

大きな子向けから小さな子向けまで、さまざまに今日は読みました。
この中で印象に残った作品について、ちょこっとメモします。

安野光雅さんの「しりとり」は、検索したところハードカバーがなく「こどものとも」のソフトカバー版のみのようなのですが、1冊でしりとりをする本でほんとうによくできています。電車の中などでも静かに楽しくしりとりできそうでオススメの一冊。

森洋子さんの「さがしもの」の絵は赤と黒の2色ずりのちょっと変わった絵本です。本当に細密な筆でくまちゃんの目を探す女の子とくまの冒険を描き出しています。子供だけでなく大人でもファンタジーの世界に引き込まれる優れたタッチだと思います。

「夢を諦めなかった13人の女の子の物語」
「世界にひかりをともした13人の女の子の物語」
チェルシー・クリントン作
世界の偉人伝、などの女の子バージョン、とでも言えるでしょうか。ヒラリー・クリントンのお嬢さんであるチェルシーさんが原文を書いた、世界の勇気ある女の子の物語です。
女性だからといって夢を諦めなくてもいい、目標を持ち成し遂げてもよいということをお子さんに教えるための、強く優しい一冊です。シリーズになっています。

レオ・レオニの作品は大好きでいつも読みますが、2冊のうち印象に残ったのは「せかいいち おおきなうち」でした。

この作品は、大きなうちを持ちたがるちびかたつむりに、お父さんがお話をするところから始まります。どんどん家を大きくするかたつむり、美しく栄光に虚栄に満ちますが、最後は大きくなりすぎて移動できず消えてしまう・・悲しい末路です。ただ、「こうならないようにね」という話というスタイルを取っていますので、夢オチのように読者は嘆き悲しむことなく「お家を大きくしなくてよかったね」と言って終われる。それが他の作品との違いかなと思いました。 レオニの優しさかもしれません。

「イマジン」はとても有名なジョン・レノンの「イマジン」の詩に絵をつけた大判の絵本です。

ほぼ予想どおり・とでもいう仕上がりですが、この歌はよく聞くものの、詩の意味をきちんと受け止めたことがあるかというと、ぼんやりとしか理解をしていなかったな、という印象でした。
ジョン・レノンがどのような愛と平和に満ちた世界を目指したか。知りたい方は是非この絵本を読んでみてくださいね。

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