ChatGPT Custom instructionsで理想のAIアシスタントを作ろう!
こんにちは。斉藤滋です。
昨日GPT-4の回数制限が緩和されたと思ったら今度は自分に最適化できる機能ができました。
アップデートが早過ぎて鼻血出ますわ。
簡単に説明すると、あらかじめ聴く側のコンテクストを設定しておくと、いちいち聞くたびに入力する必要がなくなるというもの。
まずは設定してから試していきましょう!
まずは設定方法
利用条件は、現時点ではPlus利用者が優先されており、今後数週間で一般ユーザにも反映されるとのこと。
設定画面から有効化しましょう。
画面左下の名前横、三点メニュー「…」をクリックしてSetting & Betaを選びます。
Beta featuresのタブを選択し、Custom instructionsの項目のチェックがオフになってるのでオンにします。
そうすると左下メニューに先ほどなかったCustom instructionsの項目が追加されてます。
選ぶと下記のダイアログが出てくるのでOKボタンを押します。気になることがある方はHelp Centerのリンク先を読んでみてください。
下記のような画面になります。これがCustom instructionsの設定画面になります。
どんな内容を設定すれば良いの?
この画面の設定画面で何を設定するかというと、ChatGPTに問い合わせしているユーザー、つまりあなた自身の背景を入力するわけです。
ここで公式サイトの入力例を見てみましょう。
この例はソフトウエア開発者がpythonではなく、普段からgolangを使っている場合にそれを伝えます。
つまり、毎度毎度自身の背景の詳細を入力するのが面倒だから、最初から入れといてよって機能ですね。設定しておくと、都度伝えなくて良くなるので短い質問でもコンテクストを理解して答えてくれる。
だんだん人間みたいになってきた……!
ちなみに私の場合は、1つ目の入力には「IT系スタートアップ経営者で、大規模言語モデルAI関連の開発や伝統産業に関する事業をおこなってます。2人の幼い娘の父であり、妻は第三子を妊娠してます。東京都葛飾区在住。」とかですかね。普通にプロフィールだな。。。個人を特定できるレベルで入れるのは避けときましょう。
2つ目の入力には、「コードを書くときはベストプラクティスに従う。省略は極力しない。提案をするときは多めの選択肢を提示し、決める段階では2〜4択でメリットデメリットを明確にして比較しやすくする。家族全員は大切にするので常に配慮する。口調はフレンドリーに。」とか入れてみましょうか。葛藤する場面でどう答えるか気になりますね。
入れた場合と入れない場合でどのように回答が変化するか試してみましょう。
Custom instructions未設定の場合
ふわっと返してくれます。
受け取る側はモヤっとすることもあるんよね。。。
Custom instructionsに自分のコンテクストを入れた場合
同じ文章で聞いてるのに、より具体的な回答をしてくれる。
これだけの違いがあるのか……!
よく見ると上部のモデル名の後ろに、実行時の条件が追加されてます。履歴を見た時に違いがわかりますね。
理想の秘書にアドバイスしてもらう
理想の秘書とか全然イメージ湧かないんですが、この際、「この人ヤバい……」って思われるくらいのを設定して比較してもらおう。
1個目の設定は変えずに、2個目の設定だけ下記のように変えて試してみましょう。
まずは未設定の場合。
回答はいつも通り至ってまじめだ。
今度は先ほどの設定を有効にしたパターン。
Plugin使ってても最適化の設定は有効ですね。こりゃ便利。
あなたの理想のアシスタントはどんな方ですか?
もういっそのこと、アシスタントじゃなくて理想の上司とか憧れの人とか大統領とか神でも良いんじゃないか?
なんか無敵感ある人にしてみる
すでにChatGPT自体に無敵感あるんだけど、「あ、その人は無敵ですよね」って思わず口走りそうなAIにしてみる。
設定はこんな感じ。人間には無理でしょってくらい盛ってみる。
え?聞いたことある?
そうかい?
まずはCustom instructionsなしで聞いてみる。
どんな口調でも冷静ですね。
今度はCustom instructionsあり。
これなら自分のための理想のAIアシスタントを作れる!!
まとめ: Custom instructionsは自分専用system role!
Custom instructionsの機能は、聞く側のユーザ自身の背景やAIの特徴を設定しておくことで、自分専用のAIアシスタントが爆誕するわけです!
感動できる!
What would you like ChatGPT to know about you to provide better responses?
自分自身を理解してもらうために自身の背景を設定しよう。でも個人情報の設定は特定できないくらいに留めよう。
How would you like ChatGPT to respond?
AIにどう答えて欲しいかを設定しよう。職業、口調、性格、人格、などを自分より能力の高い内容にすることをお勧めする。
APIやPlaygroundを使ってる人にはなんか見たことある動きだったと思いますが、前からあったsystem roleですね。
ChatGPTにもついて欲しいと思ってましたが、より多くの人に受け入れてもらえるための見せ方や個人情報の配慮に時間がかかってたのかなと考えられます。
いやー、実に素晴らしい!
knddkr!
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