ASIMO開発終了の話題から、作る強さと伝える弱さを考えた
TOKYO MXで平日朝7時より放送されているモーニングCROSSの2018/06/29回に出演してきました。その中でASIMO開発終了についてコメントした部位をまとめました。
堀「こちらのニュースは、年代別で見ると比較的若い世代の関心が高いです。『ニュースの見出しがミスリードなんじゃないか』という方もいます。実際に、ホンダはヒューマノイド(人型ロボット)の開発は続けていくので、ASIMOの名前は変更するかもしれませんが、いろんな受け止め方がありますよね。まず松浦さんから」
自分「それでいうと、企業がポジティブなメッセージを継続して発信していればこういうことにはならなかったんじゃないかなとは思います」
「『こういう開発をしてますよ。あれも開発してますよ。ASIMOというプロジェクトはこうなりますけど、二足歩行ロボット(の開発)自体は頑張っています』と、前々からメッセージを発信しておくべきだった。
報道を受けてから答える形で『いやいや、二足走行ロボットの開発も続けてますよ』と言っているのかもしれませんが、これはどちらかというと“企業 対 メディア”を通じたコミュニケーションの問題もあるんじゃないかなとは思います」
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堀「『夢を追う人型ロボットから、より実用的な実戦投入できるものに』ということですが、前向きに捉えるよりも若干後退したような気がしてしまうところが少し残念ですね」
自分「報道のタイトルや見出しで捉えられてしまうのは、少し(残念)。二足歩行も含めて、ロボットは確実に必要になってくるもですから、継続的なメッセージを発信すべきだと思います。
ものづくりという意味では、現場に話が降りてきたときに反発する声もあると思いますが、作るだけではなく、今は伝える要素もやっていかないといけないかなと思います」
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堀「ソフトバンクがボストン・ダイナミクス社の技術を得て、これからどういう企業になっていくのかも一方で楽しみではありますよね」
自分「そうですね、確実に広がっていく分野であることは間違いないと思っています」
堀「でもなんとなく(ロボット開発は)ホンダが先行していたのに、海外勢がロボット分野でどんどん進化していくのは寂しい感じがしますね」
自分「ここで『ものづくり日本』というパワーを出してほしいなと」