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ロシアから経済目線で米朝会談を読み解くのがかなり興味深かった件 / 2018/05/30 AbemaPrime出演まとめ

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小泉(未来工学研究所研究員)「国民世論的に見れば、北朝鮮に関しては軍事力を使ってまで守るべきロシアの勢力圏とはもともと思っていない」

自分「だからこそ『何もしてくれるな』というのが本音ですよね? 今度、米朝首脳会談がありますが、もしかしたら何か起きるかもしれないという状況下で、ロシアとしての仮のシナリオはどうなんですか?

本当に核を放棄したり、今は実際に爆破したり。ポーズかもしれないし、(本当に)持っているかもしれない中で、ロシアが想定していないシナリオにいく可能性もありますよね?」

小泉(未来工学研究所研究員)「そうですね。極端なシナリオの例をあげると、米朝首脳会談で北朝鮮が本当に『完全な非核化に同意し、査察団も入れます。ミサイルもみんなが見ている前で破壊します』という話になれば、これは秩序の変更になる。ここに、ロシアは噛みたいと思っている。」

自分「でも、その時経済的な面が担保されていて、中国が北朝鮮や韓国の安全面を丸ごと担保…アメリカが担保するのであればさすがにロシアが何か言ってくるかもしれませんが。

中国が担保するのであれば、それに対しての危機感はさほど生まれないため、『それだったらいいよ』と(ロシアが)思う節はありますか?」

小泉「それはあると思います。基本的にロシア側から見ても私から見ても、北朝鮮問題というのは“北朝鮮とアメリカ”、そしてその裏にいる“中国”とのゲームだと思う。

ただ、旧ソ連の問題に関しては自分たち(ロシア)が手綱を握っておきたい。北朝鮮の問題は、基本的に中国の問題なので、中心プレイヤーでなくても不満はない。プレイヤーとして顔を揃えられていればいいのだと思います。

昨年の“ダブルフリーズ提案”も中露で提案を出してきている。(北朝鮮問題に関しては)おそらく、中国の手綱にのっかっていくというのがロシアの考える現実的な落としどころだと思う。」

◆ロシアにとっては北朝鮮問題よりも北方領土問題の方が重要?

小泉(未来工学研究所研究員)日本にとって北朝鮮の問題は喫緊の安全保障問題ですが、ロシアにとってはさほど喫緊の問題ではない。ロシアが対日問題をどう考えるかにもよるが、そこが日露間の重要懸案になるかと言われるとそこまではいかないのでは」

自分「それこそ、ちゃんとやるなら北方領土を含めての経済(問題)の方がよっぽど重要だという話になってくる?」

小泉「(頷く)」

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◆ロシアの経済的支えはそれほどでもない!?ソ連崩壊後は武器商売もほとんどなし

小泉「中国のように、巨大な力を投入してまで北朝鮮を延命するという意思と能力がロシアには乏しいと思う。」

自分「変えるんだったら1週間で仲良くしてもらって、韓国に直接売れた方が経済的にはもっともっと嬉しいということ?」

小泉「そうですね」

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とにかくすごく勉強になった。目線の持ち方としてとても大事な話でしたね。

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松浦シゲキ
クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!