私の実家あたりは企業城下町だった
その企業はヨネックスである。スポーツ用品メーカー。大坂なおみ選手が使っているラケット。
先のパリオリンピック、今のパラリンピックでテニスやバドミントンのユニフォームに入っているマークを見るとなつかしい。子どもの頃を思い出す。
エンブレムは今とデザインは違うが、Yが2つのマークである。
朝にヨネックスのマークの入った、コーポレートカラーの青と緑の線が入ったバスが町を回って、工場で働く工員を乗せていく。
もちろん同級生や幼なじみの母親もそこにいる。
テニスラケットのピンを打つ内職をする家には、ラケットのフレームを運ぶトラックが回っていた。
雪国は冬はグラウンドが使えないとして、体育館で出来るスポーツとして、小学校にはたくさんヨネックスのラケットがあった。
当時の本社は家から7キロくらいのところにあったが、高校生くらいの時に、本社機能は東京の上野にある営業所に移転した。
大学に上京した時には、上越新幹線の終点は上野だったので、上野駅付近からは、移転したばかりのヨネックスの本社の看板が見えた。
子どもの頃より、今は遥かに大きな会社になっている。有名ブランドになっていく過程をみていた。(高校生の頃はすでにマルチナ・ナブラチロワ選手のラケットで有名ブランドだったが)
企業城下町というのは、その会社に愛着があるものである。日本のスポーツ用品面はたくさんあるが、このメーカーは外国の選手も多く採用している。
錦織圭は別のスポンサーだが、対戦相手の外国選手がヨネックスだと、思わずヨネックスの選手を応援してしまう。
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