ジンの原料とは?蒸留酒の違いを分かりやすく簡単に説明!
こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
近年、個性を施したクラフトジンを酒場などでよく見ます。
みなさんは、そんなジンの起源については知っていますでしょうか?
今回はジンの基礎知識について簡単に説明します!
1、原料・製法
ジンはトウモロコシ、大麦、ライ麦、などの穀類を蒸留したスピリッツに、ジュニパーベリー(ネズの実)やシナモンなどのボタニカル(薬草)を溶け込ませた蒸留酒です。
2、歴史
『フランシスクス・シルヴィウス』
11世紀頃に、イタリアの修道士がジュニパーベリーを主体としたスピリッツを作っていた記録が残っている。
現在は、これがジンの発祥であるという説が有力である。
その他に最も有名な話は、1660年にオランダの医学教授であるフランシスクス・シルヴィウス博士が作り出したという説。
彼は植民地における熱病対策として利尿作用のあるジュニパーベリーに注目し、アルコールに浸漬して利尿剤を作り出した。
効果もさることながら、おいしいので人々が競って飲んだ。
その後ジュニパーベリーのフランス語である『ジュニエーブル』の名で広まり、短縮されて『ジン』と呼ばれるようになった。
最初は医療用として用いられていたが、その爽やかな飲み口から美味しいと評判になり人気を博していった。
『ビール通りとジン横丁』(1751年)
18世紀、産業革命によりロンドンなどの大都市に労働者が流入し、スラム街が形成された。
これにより、低所得者の間にジン中毒ともいえる現象が起こったのだ。
19世紀に入ると、ジンにまつわる社会悪に関する関心が高まり、禁酒運動へと繋がっていった。
ジンは安価で度数が高いため、労働者や庶民の酒とされていた一方で、高品質なジンの開発も進んでいった。
20世紀になるとカクテルのベースとして上流階級の間でも飲まれるようになった。
3、オススメの飲み方
①ジントニック
氷の入ったグラスにライムを搾り入れ、ジン30mlに、トニックウォーターでグラスを満たせば完成。
誰でも知っていてどのお店にもあるジントニックは、爽やかでゆっくり飲めるカクテルの一つです。
②ホワイトレディー
シェーカーにジン30ml、コアントロー15ml、レモンジュース15ml を入れシェークし、カクテルグラスに注いだら完成。
イギリスで初めて白いウェディングドレスを着た王女をイメージして、このホワイトレディー(白い貴婦人)が作られました。
さっぱりとして品のある味わいです。
4、まとめ
いがかでしたか?
ジンはよく『オランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカが栄光を与えた』と言われています。
これはオランダで誕生した薬用酒が、イギリスに渡ってジンとなり、アメリカでカクテルベースとして注目を集めたという歴史からきています。
お酒は知ることで、また飲みたくなりますね!
今宵もあなたに最高の一杯を!