エスプレッソマシン「Rancilio Silvia」を使ってみて感じたこと
イタリアから個人輸入したエスプレッソマシン「Rancilio Silvia BLACK Limited Edition 2018」(写真中央。以下、シルビア)を数日使ってみての感想です。主にこれまで使っていた「写真右。ボンマック BME-100」(以下、旧マシン)との比較になります。
感想を一言で言えば、「マシンパワーが圧倒的に違う」ことです。野球で例えるなら、小学校のグラウンドで楽しく野球をしていたところからプロ野球の球場で草野球をするような感覚の違いです。
これまで旧マシンでベストショットが出せたグラインダー(VARIO-V)の設定(メッシュ7~10)だと、シルビアでは抽出時間が1.5倍くらいの速さ(あくまで感覚値ですが)になります。そのため、グラインダーの再調整が必要となり、今はメッシュ6、粉量16gを基準にしています。
ポルタフィルターの重量感も全然違います。
(左がシルビア。右が旧マシン。)
重さを測ってみるとシルビアが630g、旧マシンが173gで3倍以上重くなっています。そのため、シルビアでの抽出作業は非常にバリスタ気分が味わえます(マシンそのものの見た目も圧倒的に違うのですが)。
まだシルビアを使いこなせていない現段階でも、抽出したエスプレッソは旧マシンより美味しく抽出できます。
OBSCURA COFFEEのコスタリカ(以前の記事でも紹介しています)でベリー系の甘さとほのかな酸がありジューシー感が増しました。
これをリストレットダブルで抽出し、ラテにしました。
ラテアートは旧マシンの頃から修行中なので完成度は低いですが、エスプレッソの質が高いおかげで描きやすくなっています。しかし、ミルクのスチーミングは一苦労です。スチームの威力も感覚的には倍以上になっているので、油断しているとすぐに熱々でシャバシャバのミルクになってしまい、ラテのミルクとして使えなくなってしまいます。まだまだ練習が必要ですが、4回に1回は成功するようになりました。
マシンパワーが圧倒的に向上したことで、バリスタツール(タンパーやタンピングマット、ノックボックス等)も揃えていきたくなりました。また、シルビアは海外に愛用者が多いので、カスタマイズの情報も出ています(例えば、PIDキットを付けて温度管理を可能にするなど)。
以上、シルビアを数日間使用してみての感想です。