山梨県上野原市にある上野原郵便局の風景印には長寿の碑が描かれています。碑には「長寿村 棡原」と書かれています。
上野原市北部の棡原地区は1955年(昭和30年)に合併する前は棡原村でした。山間部に位置しており、水田を作れる平地がなく、雑穀を食べていました。
この棡原地区が長寿村として知られるようになったのは、棡原で教員として赴任していた古守豊甫と近藤正二(1893-1977)の研究によってです。それによると、質素な食生活、労働、周囲への関心が重要な因子であるとしています。つまり不便で皆が働かなければならない環境が長寿を作ったということだと思います。
そして、その棡原でも1952年のバス開通により食生活が変化し長寿村の特徴は失われていったそうです。
記念碑の地図
長寿の碑は上野原市棡原の県道脇にあります。
碑文
上野原郵便局
風景印は郵便窓口で郵便物を差し出す時に押してもらえる赤茶色の絵入りの消印です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらうことができます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらって差し出さずに持ち帰る(記念押印)こともできます。
風景印は1983年(昭和58年)12月1日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。