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広浦秋月 風景印と記念碑

 茨城県東茨城郡茨城町にある茨城いばらき郵便局の風景印には水戸八景「広浦秋月ひろうらのしゅうげつ」の碑が描かれています。

水戸八景

 「水戸八景」は、徳川斉昭が1833年(天保4年)に領内の景勝地を中国の瀟湘(しょうしょう)八景にならって選定したもので、すべてに斉昭の書とされる石碑が置かれています。

青柳夜雨(水戸市)
太田落雁(常陸太田市)
山寺晩鐘(常陸太田市)
村松晴嵐(那珂郡東海村)
水門帰帆(ひたちなか市)
巌船夕照(東茨城郡大洗町)
広浦秋月(東茨城郡茨城町)
僊湖暮雪(水戸市)


斉昭の和歌と漢詩

大空のかげをうつしてひろ浦の なみ間をわたる月ぞさやけき

月色玲瓏広浦秋

水戸八景を描いた風景印


記念碑の地図

 水戸市の南に接する茨城町の涸沼ひぬまのほとり、広浦公園にあります。

 碑の左側には明治25年に建てられた津田信存撰文、小河政常の書による保勝碑が建っていますが、風雨に晒され細かい文字はよく読めなくなっています。


碑文

広浦秋月


茨城郵便局

 風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。

 風景印は1974年(昭和49年) 10月20日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業ですが、ゆうゆう窓口が土日祝日営業しています。


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