第106回日本陸上競技選手権決勝振り返り・1日目
第106回日本選手権(6/9~12、ヤンマースタジアム長居)の結果を、決勝の開始時刻順に振り返ります。
終了から2週間が経過し、今更という気持ちは否めませんが、書かないよりはよいと信じて投稿します。
もう少し詳細に書く予定でしたが、意外に時間が掛かったため簡素に記しました。(すみません)
今回の更新は1日目。私が唯一現地観戦できなかった日です…。
※参加標準はオレゴン世界選手権参加標準記録
※()は生年の下2桁
※順位の選手氏名は敬称略
女子円盤投 参加標準63m50 日本記録59m03
優勝 郡菜々佳(97) 58m70
2位 齋藤真希(01) 52m90
3位 辻川美乃利(95) 51m26
郡選手がセカンドベストで初優勝。昨年優勝者である齋藤選手との一騎打ちを予想し、その通りの結果となりましたが、郡選手の初優勝は意外でした。砲丸投で優勝しているイメージが強かったためかもしれません。
2019年に59m03の日本記録を樹立し、Invitationでドーハ世界選手権に出場しましたが、その頃よりも平均が上がっている印象です。日本記録の更新や60m超えが見られれば、再びの世界大会も見えてきそうです。齋藤選手と切磋琢磨し、記録が伸びていくことを期待しています。
男子走高跳 参加標準2m33 日本記録2m35
優勝 真野友博(96) 2m30
2位 藤田渓太郎(97) 2m20
3位 長谷川直人(96) 2m20
3位 赤松諒一(95) 2m20
真野選手が2m30まで無効試技なしという安定感を発揮して初優勝。2m33を跳べば世界選手権内定でしたので惜しかったですが、ワールドランキングでの世界選手権出場は問題なさそうで、実力者の跳躍が楽しみです。一方、2位が2m20というのは少々物足りない結果となりました。
欠場の戸邉選手は直前練習でアキレス懸断裂。ワールドランキングでの世界選手権参加資格獲得はほぼ確実の位置ですが、出場は困難。時間は掛かると思いますが、いずれまた試合で見られることを期待しています。
3位の赤松選手もワールドランキングで世界選手権出場圏内におり、内定の知らせが待たれます。
女子走幅跳 参加標準6m82 日本記録6m86
優勝 秦澄美鈴(96) 6m43(-2.5)
2位 髙良彩花(01) 6m18(+0.8)
3位 嶺村優(94) 6m17(+1.3)
秦選手が2年連続3回目の優勝。髙良選手との争いで、3位以下が難しいと予想していました。今年6m60台で2回跳んでいることから、条件が揃えば世界選手権参加標準記録の6m82も可能性がありそうでした。向かい風の試技が多かったとはいえ、もう少し上の記録が見たかったという思いはあります。とはいえワールドランキングで世界選手権出場圏内、内定が待ち遠しいところです。
男子円盤投 参加標準66m00 日本記録62m59
優勝 堤雄司(89) 59m45
2位 湯上剛輝(93) 59m43
3位 幸長慎一(97) 56m49
堤選手が4年連続9回目の優勝。優勝者コメントに「負けたら今シーズンで引退しようと思っていた」とあり驚きました。
川崎清貴さんが長らく日本記録を保持していた種目。堤選手と湯上選手が更新しましたが、記録面ではここ数年は落ち着いている印象…でしたが、現日本記録は2020年の樹立であり誤解でした。湯上選手・幸長選手と3人でこれからも盛り上げてもらえればと思います。
男子5000m 参加標準13:13.50 日本記録13:08.40
優勝 遠藤日向(98) 13:22.13 世界選手権代表内定
2位 松枝博輝(93) 13:30.15
3位 清水歓太(96) 13:31.51
5/4に開催されたゴールデンゲームズinのべおかで参加標準記録を突破し、本大会3位以内が世界選手権内定条件だった遠藤選手が昨年に続き優勝。昨年が東京五輪内定ならずの優勝であったのとは対照的でした。高校卒業後、大学ではなく実業団を選択した大器がいよいよ世界大会へ、ラストスパートがどこまで通用するかなど興味は尽きません。なお、遠藤選手以外に世界選手権参加標準記録突破やワールドランキングで出場圏内の選手はいない状況です。
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