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ぼくはどーぱみんみんあどれなりんりんを聴く
ぼくは「どーぱみんみん あどれなりんりん」を聴く。THE SUPER FRUIT(通称:スパフル)の新曲「どーぱみんみん あどれなりんりん」はめちゃくちゃ楽しくてめちゃくちゃ尊い楽曲だ。8月8日にMVが公開されてから、ぼくは30回ぐらいはこの曲のMVを見ている。
ダンスが面白いし、メロディも中毒性があるし、そして何と言っても歌詞が素晴らしい。スパフルの楽曲はいつも歌詞が素晴らしいんだよな。デビュー曲の「チグハグ」はもちろんだけど、他の曲も「みんなちがってみんないい」的なメッセージが歌詞に含まれていることが多くて、ぼくのような自己肯定感が低い人間はスパフルの曲を聴くと力をもらう。
今回の「どーぱみんみん あどれなりんりん」でぼくの心にいちばん刺さったのは、「自分のことすら愛せない人が 他人を思いやれないでしょ?」という歌詞だ。これって、新約聖書の「汝を愛するように汝の隣人を愛せ」を言い換えたものだと思う。「汝を愛するように」というのは「自分は自分を愛している」ということが前提の教えなわけで、自分が自分を愛していなかったら隣人愛もへったくれもないのだ。
逆に言うと、自分自身の生命を軽視している人間は他人の生命も軽視しがちなんじゃないかと思う。自爆テロだとか、「死刑になりたかったから」という理由で他人を傷付ける事件だとかがその一例である。自分の生命なんてどうだっていいと考えているから、「生命」自体の価値を低く捉えてしまって、他人を傷付けることが容易になってしまっている。そういうことなのではないだろうか。
話題をスパフルに戻すと、「どーぱみんみん あどれなりんりん」は、ぼくがいま書いたような野暮ったい話を「自分のことすら愛せない人が 他人を思いやれないでしょ?」という1~2行の歌詞でサクッと言い表しているところが素晴らしいんだよな。これこそ音楽……というかエンターテインメントのすごさだと思う。「解説」で人々を納得させようと試みるのではなく、「表現」で人々の心を動かそうと仕掛けていく。That's Entertainmentなり。
それではここで、「どーぱみんみん あどれなりんりん」のMVでぼくが好きなシーンをご紹介することにしよう。全部挙げたらキリがない(し、いまのぼくにはそんな気力も体力も時間もないの)で、メンバーの数にちなんで7つだけ。
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阿部隼大さんのこの「腰を曲げて顔を突き出して無表情でいる」という振り付け(?)は、去年リリースされた「サマー☆★げっちゅー」のMVにも存在した。
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ぼくの推理では「どーぱみんみん あどれなりんりん」のMVでの阿部隼大さんの「曲げて首を突き出して無表情でいる」という振り付け(?)は「サマー☆★げっちゅー」のMVのセルフパロディだと思うのですが、有識者のみなさんいかがでしょう。っていうかこれ、阿部隼大さんの昔からの持ちネタなのかもしれないな。何にせよこの無表情は面白くて笑った。
……ここまで書いて、いま改めて「どーぱみんみん あどれなりんりん」のMVを見返して感想がまた色々湧いてきちゃったのだが(「自分に生まれて幸せなのさ」という歌詞は「自分の中にすでに答えはある」と謳うシュティルナー哲学と共通しているなとか)、もうそろそろバイト(コンビニ夜勤)に行かなくちゃいけない時間なのでここで終わりにします。バイトに行く前にこんな記事書いてるんじゃねえよとツッコまれるかもしれませんが、ぼくの時間とお財布をめぐる現実は過酷なのです。
最後に一つ。ぼくはすっかり「どーぱみんみん あどれなりんりん」の虜になっているわけだが、唯一、この曲の歌詞で同意しかねる部分がある。それは「おやつは牛丼(大盛り!)」だ。おやつに牛丼(しかも大盛り)、ぼくは無理です。もともと大食いじゃないからなのか夏バテのせいなのか分からないけど、とにかく無理です。だって、この前久しぶりにサークルの後輩の井上慎作に会って、「カツカレーを食べたあとにカツ丼を食べた」という話を聞いただけで、ぼくは胃がもたれて少し吐き気がしましたもん……