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【LAKE UP!POINT】抜擢に応えたルーキーの2試合|江原信太朗(2024/10/12-13 vs宇都宮)

#25 江原信太朗
【GAME1】10/12(土)
23:25出場|2PTS|2REB|2STL
【GAME2】10/13(日)
22:37|11PTS(3FG 3/5)|4REB

強豪相手にプロ初のスターティング5


 ルーキーが指揮官の思い切った抜擢に応えてみせた。2023-24シーズンのB1レギュラーシーズン最高勝率である宇都宮ブレックスの本拠地に"殴り込んで"のアウェーゲーム。日本代表の比江島慎、昨季MVPのD.J・ニュービルといった強力な両翼を擁する相手に、前田健滋朗HCが指した一手は「先発・江原信太朗」。プロ初のスターターが、この重要な局面で江原に巡ってきた。

開幕節の大阪戦でレイ・パークスジュニア選手に対するディフェンスが良かったと言われて、今週は比江島選手やニュービル選手とか、オフェンス力がすごい選手が2人いるので、そこを止めてほしいと今週は言われていました」(江原)というように、指揮官の狙いは明確だ。GAME1で江原はオフェンスでボールを失った直後に比江島を捕まえ、ドライブの抜き際をスティール。反転速攻でマーキース・カミングスの得点をお膳立てしてみせた。前半の出場時間は10分を超え、チームが8点ビハインドで折り返す中、±は4と、守りからチームに流れをもたらした。トータルの±もチーム3番目タイの-4と、守りでチームを支えたという面では及第点の出来と言えるものだった。

しかし、もう一つの売りである3Pは5本を放って成功は0。「プロとして0/5は受け入れられなかったので、今日はしっかり決め切ろうと思っていた」という反省は翌日に活かされる。

GAME2も信頼を勝ち得てスターターに起用されると、チーム初得点となる3Pシュートを決める。この試合でも比江島やニュービルと対峙して守りの役目を果たす一方で、3Pシュートは自身の1試合最多となる3本、B1とB2を通じてのキャリアハイとなる11得点をマークし、攻撃面でも存在感を示した。

「新人王」を目標に公言して臨んだ今季、プレシーズンは思うように出場機会を得られず、天皇杯では「プレータイム0」も経験した。初めてのオフシーズンの過ごし方に苦労するルーキーは珍しくないが、江原は「うまくいかなかったものとか、うまくいった部分もあって、そこで自分の通用する強みとか武器をしっかり築けて良かった」と振り返るように、開幕節の大阪戦で相手のキープレーヤーをしっかり封じることでチャンスを勝ち取った。その信頼はこの宇都宮戦でさらに強いものとなったはずだ。

「自分が思った以上にやれたなと思ったので、それはすごくよかったです。だけど、まだ勝ちきることができていないので、チームとしても個人としてもレベルアップしないといけないなと思いました。」と江原。ルーキーの成長が、日々1%ずつ良くなるチームの積み上げを加速させる。


#25 江原信太朗

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