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【体験レポート】地元産業を未来に繋げる仕事 長浜②

2日目:滋賀県が誇る伝統産業、浜縮緬の伝統とこれから


2日目は長浜観光ということでしたが、案内してくださった竹村さんの取り計らいで、各参加者の興味のありそうな場所へ案内してもらいました。

着物学校に通い、染織の勉強をしていた私にとって、興味があるのはやはり、浜縮緬。
そこで、日曜日でしたが、水が綺麗で、昔から縮緬の生産が盛んな長浜市の神照町というところに行ってみることに。

すると、運よく、竹村さんがご面識のある明治10年創業の南久ちりめん株式会社の長谷社長が通りかかりました!
興味があって見学したい旨を伝えると、快く引き受けてくださり、惜しみなくすべての生産工程を見せてくださいました。なんてラッキーだったのでしょう!!

縮緬工場は、蚕から糸になったものを使って経糸と横糸をそれぞれ作り、合わせて白い生地にするところまでが生産工程です。
でき上がった白い生地は、染の工房の手に渡り、やがて美しい着物になるのです。

現在、使われる絹糸は98%が輸入に頼っているのだそうです。多いのは質の良いブラジル産です。

巻き取った絹糸を並べ、機械で9000本並べて経糸を作る工程

横糸を手で巻き取る工程

機械で経糸に横糸を差し込む最後の工程

聞いてびっくりしたのですが、私がよく行く東京の着物屋さんも、自分で作った大切な蚕を南久さんに託し、オリジナルの縮緬を作っているのだそうです。それを知って、さらに親しみが湧きました。
長谷さん、突然の訪問にも関わらず、ご親切にご対応していただき、ありがとうございました!

この後、一緒に参加された方がお酒好きということで、お酒の町、木之本へ。私も地酒を買うのは好きなので、楽しめました。

実は、木之本に案内してくださったのは、もう一つ目的があって、このあたりで浜縮緬を現代風にアレンジして、新しいビジネスにできないかという活動をされている「仕立屋と職人」のワタナベさんのお話を聞くためです。
こちらも、運よくご在宅で、お休み中にも関わらず、ご親切にいろいろなお話を聞かせてくださいました。

ワタナベさんは、数人のビジネスパートナーとともに、各地の名産品に目をつけ、新しい使い道を生産者にご提案し、実際にコラボしてモノを買い取ってくれそうな場所を探す手伝いをしています。
実際に、その産業に入り込み、使い道を探り、製品化までを手掛けています。

やはり、着物は高価で現代では買う人が少なく、また作り手もだんだん減ってきていることから、クオリティを保ちつつ、これまでの産業を続けていくのは困難になりつつあるそうです。

アイデアが製品化するのが楽しみです!
忙しそうですが、とても楽しそうなワタナベさんのお話を聞き、私も何かやりたいなという気持ちになりました。
ワタナベさん、ありがとうございました!

この日は、お茶畑が続く道をゆるりとドライブしながら、鶏足寺の方まで行き、最後に、竹村さんのオフィスに戻り、スタッフの方と一緒に、地元の美味しいお蕎麦と一品料理のお店へ行きました。
とても、充実した1日でした。竹村さん、ご丁寧なご案内をありがとうございました!


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